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日本人旅行者がいない場所へ!隠れたベトナム観光地

海外旅行ではガイドブックに載っているその国を象徴する観光地を巡るのが王道です。しかし、もっとベトナムを深く知りたいならば、いっそのこと旅行者があまりいないニッチな場所を旅先に選んでみるのもいいかもしれません。今回は旅行者がいない隠れたベトナムの観光地をご紹介します。

行くのが大変?アクセス方法はしっかりと確認を

LCCを有効利用しよう

ベトナムは日本のように全国各地を電車が網羅しているわけではありません。そのため、ちょっとニッチな場所へ行く場合は、空港があれば小型機やプロペラ機、それ以外はディーゼルの寝台列車やバスで行くことになります。初めてのベトナム旅行だと少し戸惑うこともあるでしょう。そのため、日本にいるうちに移動手段や時刻などはしっかりと確認しておくとともに、チケットもできれば手配するようにしましょう。

始発から終点!列車一本で行けるビーチエリア「クイニョン」

美しい海が広がる

クイニョンはベトナム人の中では田舎のビーチエリアとして知られている場所で、まだ外国人が積極的に訪れるような観光地ではありません。ただし、ホーチミンのサイゴン駅からゴールデントレインという列車に乗れば、終点がクイニョンとなります。ちなみにクイニョンはビーチリゾートのニャチャンの先。併せて行ってみるのもいいでしょう。クイニョンでは寺院やチャンパ遺跡、青空市場が観光スポット。それ以外はありませんので、美しいビーチ沿いを散歩したり、海鮮食堂でおいしいシーフードを食べたりと、時間を忘れるような素朴なひとときを体験できます。

メコン川に寄り添う生活を「カイベー&ベンチェー」

メコン川に建つ水上家屋

メコンデルタ地方のカイベーとベンチェーは、ホーチミンから3時間ほどの車で走った距離にあります。ここまではホーチミンからも日帰り観光が実施されていて、メコンの川下りがある人気のジャングルツアーはベンチェーで開催されます。一方、カイベーは水上市場が名物。ただし早朝に開かれるため、活気ある様子を見たい場合は、前日にカイベーで一泊する必要があります。カイベーもベンチェーも町自体は観光地ではないため、見所となるスポットは皆無。その代り、何もないのがつい嬉しく感じる、そんな田舎な時間を体験することができるでしょう。

ホーチミンでプチパリ体験「タオディエン」

西洋とベトナムの雰囲気を体験できる

都心で観光をしたいならば、ホーチミン市内のタオディエンはいかがでしょうか。観光エリアの1区の隣、サイゴン川を隔てた先にあるエリアで、外国人が多く居住する住宅区となります。欧米人が多く暮らしているため、西洋風の町作りがされているのが特徴で、どこを歩いてもお洒落な雑貨店やカフェ、レストランを見ることができます。ホーチミン1区からタクシーで20分で行けるので、半日観光にはもってこいのエリアです。

ハノイから1時間の港湾都市「ハイフォン」

ⒸWikipedia

ハイフォンはハノイからバスで1時間で行くことができる港湾都市。港町でありながら、ハノイやホーチミン、ダナンと並ぶ中央直轄市の1つで、国の需要拠点となる都市です。見どころとなるスポットはそれほどありませんが、異様に博物館が多いので、興味がある方は1つ2つ歩いてみるのもいいでしょう。また、ハイフォンには海の幸を使った麺料理などの名物がいくつかあり、ハイフォン料理は全国で広く知られています。グルメに徹するのもおすすめです。

少数民族と交流できる。エスニックな旅なら「チャウドック」

チャウドックの町並み

チャウドックは南部メコンデルタ地方の奥地。バックパッカーの間では少数民族の町として知られていますが、ホーチミンからバスで半日かけていくため、短期旅行者はちょっと厳しいかもしれません。チャウドックでは大型市場や水上家屋、少数民族との交流、仏教の聖地の見学などが主な見どころ。1日あればすべて見て回れます。カンボジア領と接しているので、クメール人が多いのも特徴の1つです。

意外と見どころがあるホーチミンのはずれ。「カンザー」

船に乗っての移動も体験してほしい

ホーチミン市のはずれにあるカンザー。市内中心部から車で2時間の距離にあり、マングローブ森や塩田、モンキーアイランドといった名所で知られています。電車や飛行機はありませんが、日帰りツアーも催行していますが、自分たちで行けない距離でもありません。タクシーをチャーターしたり、旅行会社でカスタムプランを作ってもらったりするのがいいでしょう。ホテルの数が少ないのが難点なので、カンザー旅行者はまず最初にホテルを予約してください。

自分だけの旅程をつくってみよう

今回紹介した旅先はいずれもガイドブックではほとんど紹介されていません。ですので、これらを目的地に設定するならば、自分たちだけで旅程を作ることからはじまります。一緒に行くパートナーと移動手段や現地の観光方法、宿泊ホテルなどを話し合いながらスケジュールを決めるのも楽しみの1つですね。

著者プロフィール

ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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