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新型コロナウイルスのベトナム現地情報と観光の注意点

2020年の1月に確認された中国武漢市の新型コロナウイルスですが、現時点で日本にも上陸し、多数の感染者を出しています。ベトナム現地でも感染者は確認されているため、これからベトナムに訪れる方は、ここで紹介する注意事項を守って観光されることをおすすめします。今回はベトナム現地情報と観光の注意点をご紹介します。

2020年2月時点のベトナムの現地情報

ハノイ旧市街にて

2020年2月頭時点で、ベトナムでは7名の感染者が報告されています。いずれもベトナム北部と南部出身者で、武漢と関わりがあり、一部は日系工場勤務者も含まれていました。現在はハノイ北中部とホーチミンの病院にてそれぞれ治療に当たっていますが、いまのところ死者は出ておりません。また、執筆次点(2月)ではダナン・ホイアン含む中部地方では感染者は報告されていません。

ベトナム政府の今後の方針

ビーチもベトナム旅行の楽しみ方の1つ

ただし、ベトナム政府はコロナウイルスに対して非常に早い対応の姿勢を見せているため、観光客もそれほど心配する必要はないかもしれません。例えば、現時点で報道されている政府の対応は、「中国人の観光ビザでの入国を拒否」、「輸出ルートの閉鎖」、「小道から入国できるベトナム・中国の国境の閉鎖」などが挙げられているほか、各企業も中国から帰ってくる従業員を帰国延長措置をとっています。

マスクは日本から持参

ホーチミンのメインストリート・グエンフエ通りにて

日本でも品薄状態が続いているマスクですが、ベトナムでも同様となっておりますので、できれば滞在に必要な分は日本から持参することを強くおすすめします。また、ベトナムでは品質基準に満たしていないマスクも多数あるため、ウイルス対策としての効果が不明な点も懸念されています。ちょっと高くつくかもしれませんが、日本で高機能のマスクを買っていくのが予防対策としては推奨されます。また、マスクは連日の着用は禁物です。

ホーチミンへ行く人は、中華街には行かない

中華街チョロンの様子

ホーチミンにはベトナム最大の中華街「チョロン」と呼ばれる地区があります。ホーチミンからタクシーで20分程度のところにある5区と6区エリアですが、およそ30〜40万人の華人が暮らしていると言われています。そのため、一部の華人は1月の旧正月期間中に中国に帰国していた方もいる可能性があるため、コロナウイルスに感染している人が潜在的高いと思われます。ホーチミン旅行者はなるべくチョロンは避けての観光をおすすめします。

できれば市場の観光も控えて

ホーチミンのビンタイ市場

ベトナムでは市場も観光スポットの1つ。各観光地の中心には1つは必ず大型市場があるものです。ただし、この市場で売られている衣類や服飾品のほとんどは中国から仕入れたものとなります。問屋から仕入れている場合もありますが、店主が直接中国に行って買い付けをしていることも多いため、市場も危険な場所と言えるでしょう。特にハノイのドンスアン市場や、ホーチミンのチョロン区内にある市場は華人や中国経由の商品を仕入れている人が多数働いているため、危険度も高くなります。

安全なベトナム旅行を計画するためのポイント

ホーチミン発のメコンツアー

これからベトナム旅行を計画している方は、何よりも感染から身を守ることを考えてください。現段階では観光に際してそれほどの心配はないと言ってもいいでしょう。ただし、ここで紹介したような注意事項をしっかりと守ることも大切です。観光客が多い観光地や世界遺産に行くのもいいですが、スパでパッケージコースを満喫したり、ホテルライフを楽しんだりするのも面白い旅になるかと思います。是非パートナーと一緒に現地のスケジュールを組み立ててみてください。

著者プロフィール

ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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