2019年も残すところあと2か月を切りました。今年最後の海外旅行を計画している方もいるでしょう。今年は令和元年として新しい年を迎えたため、12月23日の天皇誕生日は平日となりました。クリスマスは水曜と中日に当たるため、連休はちょっと取りづらいかもしれませんね。しかし、この時期のベトナムは比較的航空券やホテルも安いため、穴場の観光地となります。

今回はクリスマスのベトナム現地事情をご紹介します。

クリスマスのベトナムの気候

クリスマスの12月下旬は、ベトナムではどのような気候なのでしょうか。ベトナムは南北に長い地形を持ち、北部ハノイと南部ホーチミンでは青森と福岡ほどの距離があります。ゆえに、一重にベトナムといっても、地域により気温の差があることを覚えておく必要があります。

まずハノイや世界遺産のハロン湾のある北部地域は、ベトナムでも最も寒いエリアとなり、東南アジアだと高を括って半袖でこの時期に来ると、とんでもない目に遭うかもしれません。12月の北部は10度を切ることもあり、ジャケットやコートといった防寒具が必要です。

ハロン湾やニンビン省のような自然エリアでは防寒具を売っているお店に行くことができませんので、必ず日本もしくはハノイ市街で準備しておく必要があります。

一方ダナンやホイアン、フエのある中部地方は雨季の最中となるため、1日断続的な雨模様が続くことが多いです。しかし、毎日雨というわけでもなく、晴れた日中は20度後半まで気温は上がりますし、半袖の格好で市内観光をすることもできます。ただし海は高波となるので海水浴に適してはいません。クリスマスらしさはないかもしれませんが、観光には都合がよく、5つ星のリゾートホテルも比較的安価に泊ることができるかもしれません。

南部ホーチミンはハノイとは打って変わり、この12月も蒸し暑い日が続きます。実はケッペン気候区分でいうと、ハノイは温帯、ホーチミンは熱帯に属していて、気候が異なります。ホーチミンは年間を通して寒暖の差がほとんどありませんので、12月であっても通常通り観光できます。

クリスマスらしさを求めるならホーチミンがおすすめ

日本のような寒いクリスマスを過ごしたいならばハノイがいいかもしれませんが、筆者のおすすめは南部ホーチミン。ホーチミンはベトナム最大の商業都市として発展しているため、都心圏内は多くの近代的なショッピングセンターやホテル、レストランで埋まっています。クリスマスシーズンになると、それらの商業施設が競い合うように一斉にライトアップを行い、市外中心のドンコイエリアではイルミネーションショーや各種イベントも盛りだくさんです。

各レストランは限定メニューに切り替わる

イブを含めたクリスマスの2日間は、高級レストランのメニューはクリスマス限定へと切り替わり、店によっては予約制となります。ベトナムは約100年フランスに統治されていたので、現在でもフレンチがベトナムの高級料理として人気。日本人旅行者の予算の範囲内で食べることができるので、是非一度体験してみてください。

ツアー・航空券も実は高くない！

クリスマスのような祭日の時は、ツアーや航空券が高くなることがよくありますね。しかし、ベトナムも日本もクリスマスは祭日のみで祝日ではないため、ツアーや航空券はほぼ普段と同じ価格で申し込むことができます。2019年は21日、22日が土日で23日（月）、24日（火）、25日（水）となるため、21日発の分は若干高くなります。少しでも安く、という方は23日発がおすすめです。一方26日以降は年末年始に入るので、徐々に値段が上がっていくので注意を。

クリスマスをベトナムで過ごしてみては

クリスマスはいつも日本でイルミネーションを見物して過ごす、なんていう人も、一度くらいは南国のクリスマスを体験してみてはいかがでしょうか。一風変わった雰囲気のクリスマスは、また別物の忘れられない思い出となるはずです。