普段スマホで写真撮影している人も、海外旅行であれば気合を入れて、デジカメを買い替えたり、一眼レフを持っていくことを考えたりしますね。せっかくのベトナム旅行です。日本とはまるで違う異国情緒漂う風景を少しでもいいカメラで撮影して写真に収めたいと思うのは、至極普通のことかと思います。
そこで、今回はベトナム旅行ではスマホとデジカメ、一眼レフで撮影する際、どんなシチュエーションがおすすめなのかをご紹介したいと思います。
場所とシチュエーションによって使い分ける
まず最初に覚えてほしいのは、「1つのカメラですべてを撮ろうとは思わない」ことです。ベトナム旅行では広大な自然風景や人々の生活風景、カフェやホテルといった屋内風景、レストランの料理写真など、シチュエーションはさまざま。例えば「10万する一眼レフを持ってきた」としても、使い方が分からなければピンボケ写真ばかり撮れてしまいますし、最悪シャッターが切れなくなることもよくあります。
スマホで撮影!おすすめの風景
スマホはワンボタンで撮影することができるので、カメラの知識不要で撮影を楽しむことができます。しかし、その分機能は制限されますし、解像度を左右するイメージセンサーが小さいため、画素数は多くとも仕上がりはそれほど綺麗には映りません。またズームをすると極端に解像度が下がってしまいます。
スマホ撮影に適しているのは、人物写真。いわゆるポートレートです。ただし、スマホカメラはシャッタースピードを自分で設定できませんので、町を行き交う人のような動体には向いていなく、あくまでも撮影ポーズをとっている静止している人物となります。最近はベトナムでも自撮り棒の規制が強まっているので、町中で使う場合は周囲の人の邪魔にならないように配慮しましょう。
デジカメで撮影!おすすめの風景
最近はデジカメも性能いいものが1万円代で買えるようになってきました。つまみでシチュエーションをセットすれば、あとはフルオートで撮影できる機種もあれば、AVとTVがあり自分でシャッタースピードや絞りを調整できるものも増えてきました。カメラの知識がない方であれば前者で十分いい写真が撮れますので、スマホや一眼レフよりも使い勝手はよく、最も活躍する場が多いカメラといえるでしょう。
デジカメはスマホよりも広角なので、ダイナミックな自然風景を撮るのに適しています。デジカメならではのメリハリのあるコントラストは賛否が分かれますが、個人で楽しむ分には十分な美しい写真を撮ることができるでしょう。また、博物館や美術館といった室内写真も意外とおすすめ。一眼レフと違い、デジカメの場合は本体自体に手振れ防止が付いているので、下手に一眼レフで撮るよりもぶれなく綺麗な写真を撮ることもできます。
一眼レフで撮影!おすすめの風景
最後は一眼レフ。日本人の中には「プロっぽい」、「操作が複雑そう」といった声もありますが、実際欧米人はデジカメよりも一眼レフ所持者の方が多いです。最近はデジカメ感覚で使える優秀なオート機能が備わったカメラもありますし、キャノンのEOS KISS X7は重さ370gと世界最小です。自分でシャッタースピードを調整すれば滝の水滴まで綺麗に撮影することができます。
一眼レフは絞りの値(F値)を小さくしたり、オートでも料理写真に設定すれば、御覧のような被写体以外がぼけた写真を簡単に撮ることができます。ただし、手振れ防止機能は基本的にレンズ側についているため、この機能がない場合は、しっかりと脇をしめて撮らないとすぐぼけてしまいます(そんなときはシャッタースピードとISOを調整しましょう)。また、三脚を使ってカメラを固定すれば、スマホだとぶれてしまうような美しい夜景を明るく撮影することも可能です。
カメラは盗難に細心の注意を
ベトナムではスリやひったくりが多発しています。スマホ、デジカメ、一眼レフといずれも大変高価なものなので、カメラを出すときは周囲を確認するようにしましょう。また、「撮影してあげるよ」と言われてカメラを渡したら、そのまま持って逃げられた、という事件もあります。できるだけカメラは肌身離さず持っておくようにしましょう。