ベトナムでは毎年恒例のイベントというのが実はとても少ないのが現状。大都市ホーチミンであっても、毎年決まって開催される現地人参加型のイベントというのは、片手で数えるほど。ここで紹介する「ジャパンフェスティバル」はその中でも最大規模に盛り上がる日越友好のイベント。
今回は2019年ジャパンフェスティバルの様子をご紹介します。
今年も9月23日公園にて開催
ジャパンフェスティバルは毎年ホーチミン市1区の9月23日公園にて開催。ベンタイン市場から歩いて5分程度。ロータリー向こうに広がる芝生のある公園となります。こちらの公園はバックパッカー街のファングーラオ通りまで続いている大きな敷地で、ジャパンフェスティバルが終わった後は、公園一帯が旧正月に向けて花市が開催されます。
2019年のジャパンフェスティバルは1月19日と20日の土日に開催。第6回目となり、来場者は毎年およそ18万人の大規模なフェスティバルです。今年は去年以上に多種多様なブースが出店し、ベトナム人、現地在住外国人、外国人旅行者など大勢の人々で盛り上がりました。
屋台ではベトナムと日本のグルメを楽しむことができます。日本企業では、すき家、吉野家、モスバーガーなどが出店しているほか、お馴染みのアイス「ガリガリ君」の無料配布などもあり大賑わい。また、北海道、九州、四国などの特産を売るブースもあったり、もうすぐ旧正月が近いことからベトナムの正月料理を売る屋台も並んでいます。
参加型のイベントが盛りだくさん!
2019年の今回は、参加型のイベントがたくさん増えました。いずれも日本にちなんだブースが並び、日本の伝統文化やサブカルチャーを楽しむことができます。写真上のこちらは折り紙教室。参加者はほぼ全員ベトナム人で、日本人が壇上に立って教えてくれます。
日本のサブカルチャーでは漫画、アニメがベトナムでも絶大な人気。ここではワンピースのキャラクターと一緒に写真撮影ができたり、ドラゴンボールでかめはめ波をうてたりなど、ユニークな撮影を楽しむことができます。その他にもアジアで絶大な人気を誇るクレヨンしんちゃん、ドラえもん、名探偵コナンのブースもあります。
コスプレイヤーも勢ぞろい
ジャパンフェスティバル恒例の名物ともなっているのが、こちらのコスプレイヤー撮影会。日本のアニメや漫画に影響されたベトナム人コスプレイヤーが自分たちで衣装を調達して変装。
写真撮影にも気軽に応じてくれます。ベトナム人コスプレイヤーは意外にも完成度が高くて、追及度も相当なもの。もともと目鼻立ちがはっきりしているベトナム人。アニメキャラクターの扮装も様になっている様子です。
有名人も大集結!
公園奥のイベント会場では、2日間にわたって日越の芸能人が集結。日本とベトナムのテレビ局や取材陣なども多数集まっていました。ベトナムからは近年流行りのグループのUNI5(ユニファイブ)、Dong Nhiなど。そして日本からはDA PUMP、SGO48(AKBのベトナム版)などが登場。他にもドラえもんやクレヨンしんちゃん、ハローキティのショーなどもあり、子供連れのファミリーも大歓声を上げていました。
ベトナム人もどんどん日本が大好きに!
冒頭で紹介したように、ベトナムでは毎年開催されるフェスティバルがほとんどありません。一方ジャパンフェスティバルは今年で6回目となり、今回も大成功を収めました。いままで日本の興味がなかったベトナム人も、これを機会に日本に関心を持ってくれることでしょう。ますます日越友好の輪が大きくなることが期待されます。