海外旅行ではなるべく持っていく荷物は少なくしたいところ。特にシャンプーや歯磨き、日焼け止めクリーム、余分な衣類などは意外とかさばってきますね。荷物はどこの航空会社も20kg以下(エコノミー)と定めていますが、置物やお菓子のお土産などを買うと、すぐに15kg以上いってしまいます。
そこで、現地で揃えられるものは現地で揃えるのがおすすめ。今回はハノイ、ダナン、ホーチミンの主要三都市の現地のコンビニ事情をご紹介したいと思います。
ベトナムのコンビニ事情
日本には5万店以上のコンビニがあるとされていますが、ベトナムではまだ2000店ほど。これは、ベトナムがいまだ個人商店、パパママストア、市場(屋内&青空)が現役で利用されているためです。一昔前から地場のビンマート、外資のショップ&ゴー、サークルKといったコンビニはありましたが、いずれも旅行者が利用する立地にはなかったり、小規模かつアイテム点数が極めて少ないため、現地人含めて利用価値があまりないとみなされていました。
コンビニが急増したのは、2014年頃から。5年前と比較的最近ですね。実はコンビニエンスストアマーケティングを知り尽くした日本企業の功績によります。当初は日本のファミリーマートが進出し一躍人気となります。その後ミニストップとセブンイレブンも進出。ミニストップは意外と知られていませんが、イオングループの一員です。
これまで小規模店舗のみだったのが、ファミリーマートとミニストップが大規模店舗(それでも日本のコンビニと同じか一回り小さいくらいだが)をオープンし若者に人気となり、さらにミニストップではお馴染みの"イートインスペース"を各社設けて、こちらも現在ではコンビニの定番となりました。現地マーケティング企業によると、今後は毎年1000店舗ペースで増えていくだろうと言われています。
ホーチミンのコンビニ事情
まずはファミリーマートから。冒頭で現在コンビニは2019年初頭の時点でおよそ2000店舗あると説明しましたが、実はこのうち7割から8割がホーチミンに集中しています。例えば日系のセブンイレブン、ファミリーマート、ミニストップはいずれもホーチミンのみ。今後はハノイにも積極的に展開するといっていますが、今の時点では未上陸です。
日系のコンビニはやはり品揃えが断トツでよく、旅行者にとってもかなり便利です。一方ドンコイエリア周辺にはサークルKもよく見ることができます。お菓子やドリンクなどはここで揃えるのもいいですが、日焼け止めクリームや浴用品など日本製のものを買いたい場合は、やはり日系のコンビニにいくことをおすすめします。
ハノイのコンビニ事情
ハノイはホーチミンに続いてコンビニが多くある都市ですが、ホーチミンと比べると数は非常に少ないです。しかし、観光エリアであるホアンキエム湖南方、旧市街にはしっかりとあるので、散策中に見つけることはできるかと思います。ハノイにおけるメジャーなコンビニはショップ&ゴーとサークルK。前者はシンガポール系、後者は日本でもお馴染みの米国系となります。
ただし、ホーチミンのように大きな店舗はありません。また、現時点ではサークルKが一番利用率が高く、市内に80店舗以上ありますが、イートインスペースもほとんどありません。売っているものは現地人に特化したものが多く、品質のいいアメニティや生活雑貨はあまり期待できないと思っていてください。ただし、旧市街にあるサークルKは旅行者向きのグッズが比較的揃っているといっていいでしょう。
ダナンのコンビニ事情
ダナン市街地はダナン大聖堂があるエリアとなりますが、この周辺にはハン市場とコン市場という巨大なマーケットが昔からありますし、個人商店もまだまだ幅を利かせています。市街地に滞在される方は、コンビニよりもこちらを買い物に利用することになるでしょう。一方市街地南部の住宅街や、ミーケービーチエリアにはちらほらとコンビニが見えます。
ダナンで最も店舗数が多いのは「ビンマート+」地場企業のビングループという巨大企業が運営しているチェーン店です。ただし、かなりローカルに特化しており、野菜や果物、生鮮食品などが多く売られています。旅行者が行きやすいのはミーケービーチエリアにある韓国系の「Kマーケット」及び「Kマート」。多少高いですが、質のいい生活雑貨を手に入れることができます。
コンビニを活用してより有意義な滞在を
ホーチミンを除いた都市は、まだまだ店舗数も十分とは言えませんが、品揃えは毎年よくなっている印象を受けます。生活雑貨は日本から持っていくのではなく、現地で揃えるようにすると、よりたくさんのお土産を買えますし、旅の移動も軽快です。是非ベトナム旅行ではコンビニを有効利用してください。