海外旅行では、チョコレートやクッキーと言った定番のお菓子土産もいいですが、どうせならその土地、その国が自慢する特産品をお土産に買っていきたくはありませんか。しかし、「じゃあベトナムの特産品ってなに?」と考えたとき、すぐに何かを思いつく人はいないかと思います。
そこで、今回はベトナム全国の特産品でもある「生はちみつ」についてご紹介します。
ベトナム人と蜂蜜は密接な関係がある
「蜂蜜」といえば、欧米人がたくさん食べているイメージで、日本人含むアジア人はあまり使い勝手を知らない風に感じます。実際日本における蜂蜜の年間消費量は約300グラム。輸出高世界1位の中国であっても似たようなものです。一方、欧米はドイツやイギリス、フランスと言った蜂蜜に古くから親しみのある国々では、1~3kgほど摂取します。
ベトナムでは養蜂場は3万(専業は6000程度)あると言われていて、日本の4700戸を大きく上回ります。現在は欧米、アジアと世界各国に蜂蜜を輸出している、名実ともに蜂蜜大国となっています。また、ベトナム人は蜂蜜を日ごろから摂取していて、健康食として食べる習慣が根付いています。そのため、スーパーに行けば十数種類の蜂蜜が売っていますし、自分の親類や友人を辿って行けば、誰かしら養蜂農家がいるものです。
お土産として売っている「生はちみつ」とは?
「生はちみつ」は日本では"純粋はちみつ"、"ピュアはちみつ"といった形で販売されています。通常の蜂蜜と比べるとかなり高価ですね。この生はちみつの原料は蜂蜜と水だけ。一方、スーパーで安価に販売されている蜂蜜は、工場で砂糖や香りを人工的に加えられたりしています。その理由は、大量生産できる蜂蜜は品質が低いため、そのままではまずくて食べることができないからです。
日本では手に入らない!「非加熱の生はちみつ」とは
さらに、蜂蜜には「非加熱」という言葉があります。蜂蜜を熱しているかどうかの違いですが、実は日本で売っている高価な「生はちみつ」も、そのほとんどは加熱処理しています。その理由は、加熱処理すると蜂蜜中の栄養素や酵素がなくなりますので、長期保存しても発酵や色や味が変わることがないからです。日本で非加熱の生はちみつを買おうとすると、直接養蜂場へ行かなければならないかもしれませんね。ネットで買うこともできるかもしれませんが、100gで2000円も3000円もする高値となります。
ベトナムで非加熱の生はちみつを手に入れる方法
ベトナムでは驚くほど安く、この非加熱の生はちみつを手に入れることができます。しかし、スーパーで売っているものは、やはり加熱処理されていたり、砂糖が加えられていることが多いようです。一般的にベトナム人が同蜂蜜を買う場合は、知り合いに頼んだり、フェイスブックなどで養蜂場から直接取り寄せることが一般のようです。
では、旅行者の場合はどうすればいいのでしょうか。
日本人向けに販売しているお土産ブランドがありました!「ユーゴック」
ユーゴックはベトナム人女性が立ち上げた、ホーチミン発のお土産ブランド。マカダミアナッツや生はちみつ、地元で作られたお酒などを旅行者向けに加工し、ギフトボックスに入れて販売しています。そのユーゴックの主力商品でもあるのが、非加熱の生はちみつです。
現時点ではホーチミンのみの限定発売なので、ホーチミン旅行者はマストで買いたいお土産。ホテルまでデリバリーしてくれるほか、ドンコイエリアやベンタイン市場周辺の雑貨店、スパで取り扱っています(扱い店舗はHP参照)。
ベトナムで買える人気の蜂蜜はどんなの?
日本では香り豊かな花からとれる蜂蜜が主流ですね。一方、ベトナムは南国なので、果物から獲る蜂蜜が普通。ベトナムの方が甘味があり、味がはっきりとしています。では、人気の蜂蜜をご紹介します。
<北部>
ハノイで買える人気の蜂蜜は「ミント」と「ライチ」。この2つが特産となります。ミントは山岳地帯でとれた蜂蜜で、他の種類よりも2倍くらい高値で売られています。
<中部>
中部山岳地帯ではコーヒー花が特産。ベトナムはコーヒーの生産高、輸出高ともに世界2位。そのコーヒー花からとれた蜂蜜は、独特の味わいがあっておいしいです。
<南部>
南部はメコンデルタとファンティエットで蜂蜜が獲れて、その種類は「ランブータン」、「リュウガン」、「アボカド」、「ドリアン」など多岐にわたります。
次のベトナム旅行では蜂蜜をお土産に買ってかえろう
蜂蜜を買う場合は、今回紹介したように、「非加熱」、「生はちみつ」をキーワードに商品を探してください(加工されていたら、あまり意味がありません)。ホーチミンではより手に入りやすいので、日本にいるときから、販売している場所や、種類など、いろいろ調べてみるといいでしょう。