ベトナムの中部地方は、ダナンのビーチが最大の海水浴場として知られていますが、もちろん観光地は海だけではありません。メジャーなところでいえば、世界遺産のホイアン、ミーソン遺跡、フエなども同じくらい有名です。

もし海水浴だけでは物足りない。世界遺産以外の自然風景を楽しめるエリアに行きたいといった旅行者がいたら、今回紹介するランコー村旅行へ行ってみてはいかがでしょうか。

現地旅行会社PHトラベルスタッフも自信を持っておすすめする人気のモデルコースをご紹介します。

10:00～　ホテル発（ダナンおよびフエからアクセス可能）

ランコー村まではダナンもしくはフエから行くことができます。今回は中部の中心都市ダナンから行くプランを考えてみたいと思います。

10:40～　ハイヴァン峠～歴史学習、絶景の撮影

ダナンから行く場合は、ハイヴァン峠を越えていきます。本来ならば峠下に開通したトンネルを通れば、時間短縮でランコー村まで行くことができるのですが、実はハイヴァン峠自体も観光地として人気。

ベトナム戦争中に活躍した見張り台のトーチカや、遠く望めるランコー村とラグーンの風景は必見です。

ハイヴァン峠では、山頂にあるトーチカで歴史を学び、山中にある自然景色をバックに記念撮影を楽しむことができます。自然が多く残る中部旅行らしい時間を楽しむことができますし、この一帯で見られる景色は、テレビ「世界の車窓から」でも紹介されたほどの美しい風景です。

ハイヴァン峠から村までは30分程度で行くことができるので、時間に追われずゆっくりとマイナスイオンを感じていってください。

11:45～　ランコー村＆礁湖に到着

ランコー村はいくつかのエリアがあり、その内最も近いのは下町風情漂うエリア。もう少し海よりに行くと、漁業を生業としている人が大半を占める漁村が見えてきます。

近年は欧米人旅行者を中心に人気が高まりつつあり、家によってはホームステイを受け入れているところも見かけるようになりました。

のどかな村中は特に見るべき観光スポットがあるわけではないので、歩いている中港町風情を体験していってください。その後は、礁湖への見学。昼食はここでとるので、お腹が空いてくるまでゆっくりと礁湖と山々の景色を楽しんでいってください。

礁湖はサンゴ礁によってつくられた珍しい湾になっている地形。少し舐めてみると分かるのですが、潮っぽさはほとんどなく、淡水湖となります。ただし、海とは隔てられていないため、場所によっては塩湖ともなるよう。

何よりも美しい水面はエメラルドグリーンに染められ、その後ろでは霧がかった山々が聳える自然風景。非現実的な癒しの空間は記念撮影にピッタリです。

12:20～　昼食はシーフードで

昼食はランコー村周辺で食べるのもいいですが、旅行者向けのレストランはありませんので、礁湖に建つ湖上レストランで風抜ける中昼食を楽しみましょう。もちろん礁湖は観光地なので、この手のシーフードレストランはいくつかあります。PHトラベルがおすすめするのは、レストラン「ランチャイ」。

雰囲気よし、味よしの人気のお店で、いつ来ても外国人客が見かけます。

13:20～　ホテルへ向けてレストラン出発

満足いく食事を終えたら、礁湖を抜けて宿泊先のホテルへ向かいましょう。PHトラベルの一押しホテルは、「アンサナ・ランコー」。ランコー村近郊の奥まった道を抜けた先に広がる海正面に構えるリゾートホテルです。

14:20～　ホテル到着。ホテル内でリゾートな時間を楽しむ

外国人に一番人気の同ホテルは、海に面した5つ星ホテル。ハノイやホーチミンといった都会では実現できない広大な敷地を陣取り、3つのレストランにスパ、プール付き客室など設備は贅沢。朝食ビュッフェにも定評があります。

アンサナランコーの周辺は楽しめる名所がありませんので、基本的にホテルライフを過ごすことになります。とはいえ、ここはファイブスターホテル。いくつものファシリティがありますし、専用デスクからオプショナルツアーに申し込むことも可能です。

オプショナルツアーでは、ジェットスキーやシュノーケリングといったマリンスポーツや、景勝地ツアー、漁村見学ツアーなども人気。いずれも半日程度で楽しめます。

ディナーもホテルレストランで名物を堪能

肝心のディナーですが、こちらもアンサナランコー内のレストランを楽しんでいってください。レストランはマーケット・プレイスかライスボールがおすすめ。いずれもベトナム料理や西洋料理などメニューは充実しているので、そのときの気分で好きな料理をチョイスすることができます。

翌日は昼過ぎにダナンへ戻ろう

チェックアウトは昼の12時。朝食ビュッフェは必ず体験してほしいですし、客室にプールがあれば、チェックアウトぎりぎりまで楽しめます。またプールがなくとも、バルコニーに座って海を眺めるだけでも異国情緒に浸れます。特に予定がなければ、ダナンへ戻るのは昼過ぎで十分。1時間半ほどで市街地に到着します。

いかがでしたか。ちょっと変わった観光プランかもしれませんが、欧米人旅行者には人気高いモデルコースでもあります。是非ダナン＆ランコー村1泊旅行を楽しんでいってください。