メコンの人気都市カントー。カントーはメコンデルタ地方最大の町。そして、中央直轄市としてハノイ、ホーチミン、ダナン、ハイフォンに並ぶ第5の都市とされています。そんなカントーは水上市場が一番人気の観光スポット。早朝霧がかったメコン川では、数百の大小の問屋船が行き交い、商品の売買を繰り広げています。
カントーではこの水上市場がクローズアップされがちで、夜の楽しみ方などはなかなか紹介されていません。「カントーに一泊することにしたけど、どこに行けばいいのかな?」と首を捻る旅行者もいるでしょう。
そこで、今回はカントーの夜の楽しみ方をご紹介したいと思います。
若者は「センスシティ」に行く
タクシーで5分も走れば鬱蒼とヤシの木が生える田舎町でもありながら、ここはメコン最大の町としてのプライド。大通りのホアビン通りに2013年オープンした近代的な建物が「センスシティ」です。現在では現地の若者やファミリーの休日のたまり場として人気のショッピングセンター。スーパー、フードコート、ちょっとしたゲームセンターなどがあり、地元の人々の生活風景をのぞくことができます。
また、夜は22時まで営業しているので、ここで食事をするのもおすすめ。
名称:センスシティ(Sense City)
住所:1 Dai lo Hoa Binh St. Can Tho
営業時間:8:30~22:00
夕食はここで。「デタム通り」
ガイドブックでは「食堂街」として紹介されているのが「デタム通り」。ホアビン通りから一本曲がった先にあり。カントー博物館やセンスシティと併せて徒歩で行くことができます。こちらは2百メートルほどの短い通りですが、通り沿いには個人商店、屋台、果物屋、野菜屋、食堂などが所狭しと並んでいます。また、学校が近くにあるため、下校時には純白のアオザイを纏った多くの女子学生を見ることもできます。
食事処に目を向けてみると、個人で切り盛りしている小規模の食堂が多く並び、また夜になると深夜24時から2時くらいまでやっている屋台も出始めます。屋台では揚げ物や麺料理がメイン。小腹が空いたときに食べたいブンマムはメコンの郷土料理でもあります。また、食堂ではラウマムと呼ばれる鍋料理や、一般的なベトナム料理の他、華人が多いことから中華料理を出すお店も普通にあります。
「カントー市場」でお土産を買う
デタム通りから歩いて15分ほどの距離にある「カントー市場」は、お土産雑貨を売る旅行者向けの市場です。地元の人やベトナム人にとっては買うものがなく、ベンタイン市場のような外国人に特化したアイテムが揃っています。建物内は冷房はありませんが、夜は気温も下がるので過ごしやすく、ゆっくりとお土産を選ぶことができます。カントーにはほかに雑貨店と呼べるような店がないので、ホーチミンでお土産を調達する時間がない方は、ここで買っておくといいでしょう。
カントー川に寄り添う「ナイトマーケット」
カントー市場で雑貨の物色を終えたあとは、市場周辺で毎夜開催されるナイトマーケットに参加してみてください。市場前のファンボイチャウ通り、ボーバンタン通り、グエンタイホック通りエリアには屋台が数十と並び建ち、また通り沿いの個人雑貨店も併せて深夜営業をします。ドライフルーツやお酒など地元密着の食品をお土産に買うのもあり。また、屋台で買った食べ物はカントー川沿いの遊歩道のベンチでゆっくりと食べてください。
ニンキエウ公園から出航する「カントークルージングレストラン」
ニンキエウ公園北部川沿いでは、毎夜22時出航の「カントークルージングレストラン」が期待大。船上ではマジックや生演奏などさまざまな催し物を実施。カントー川で獲れた新鮮な魚介やベトナム料理を頬張りながら、ライトアップされたカントー市場などの夜景に癒されることができます。
名称:カントークルージングレストラン
住所:ニンキエウ公園
出航:22:00~
カントーに一泊するのもおすすめ
今回紹介したように、カントー旅行では夜も楽しむことができます。ホーチミンからカントーまでは5時間以上かかりますので、水上市場を見学してすぐに踵を返すのはちょっともったいないですね。せっかくメコンデルタの奥地に来たのだから、是非一泊していってください。