近年はホーチミンへ訪れる日本人旅行者も多く、また、お盆や年末年始、ゴールデンウイークなどを利用して一週間以上滞在する方もみるようになりました。しかし、いざホーチミンに滞在していると、「行くところがなくなった。一週間はちょっと長かったかも」と考える人も少なくありません。
そこで、今回は、一泊二日から楽しめるホーチミン発の筆者一押しの観光エリアを紹介。アクセス方法はバスに絞るので、移動費も格安です。
ツアーバスかローカルバスかを選ぶ
移動手段となるバスは、ツアー会社が所有するバスで行くか、バスターミナルから発着しているローカルバスのいずれかとなります。旅慣れた方であれば後者もいいですが、普通の旅行者であればそれほど料金が変わるわけでもないので、ツアーバスを利用するのがおすすめです。ツアーバスは1区のデタム通り周辺から乗ることができます。ベンタイン市場から徒歩10分少々です。
1、水上市場を見学しに行こう。「カントー」
まず最初はメコンデルタの中央都市「カントー」をご紹介。メコンデルタ地方といえばメコン川の川下りが人気ツアーですが、さらに奥地に行くと、水上市場を見学することができます。ただし、カントーはホーチミンからバスで5時間から6時間ほどかかり、水上市場は早朝に開催されるため、日帰りで見学できるツアーはありません。前日にカントーのホテルにチェックインして、翌朝水上市場を見学後、ホーチミンへ戻るプランがいいでしょう。カントー市内にも博物館や市場、ナイトマーケットなどいくつか見どころはあります。
アクセス:市内のツアーデスクもしくはミエンタイバスターミナルにてバスを手配。
所要時間:5~6時間
おすすめ観光日数:1泊2日
2、カンボジアとの国境へ「チャウドック」
カントーよりさらにメコンデルタ地方の奥へ向かうと、そこにあるのはチャウドック。カンボジアとの国境に面している町です。かなり田舎の印象を受けますし、のどかな町並みが広がっていますが、実はベトナム人にとっては仏教の聖地としても人気。テト正月の時期にはベトナム人のツアー団体客で大変混雑します。旅行者にとっても観光で十分楽しむことができます。聖地サム山のホテルで絶景ビューを楽しみながら食事をしたり、少数民族のチャム族と交流することもできます。一泊二日でも行けなくはないですが、せっかく遠くまで来たので、2泊くらいしてゆっくりするといいでしょう。
アクセス:市内のツアーデスクもしくはミエンタイバスターミナルにてバスを手配。
所要時間:6~7時間
おすすめ観光日数:2泊3日
3、ビギナー旅行者も気軽に行ける「ブンタウ」
ホーチミン在住の日本人にはお馴染みとなっているブンタウは、ホーチミンの熱海と呼ばれているように、ホーチミン人が土日に訪れるローカルビーチがある港町です。シーフード料理を食べて、ビーチで海水浴。山の麓にあるキリスト像やマリア像を見学に行くプランがオーソドックス。ホーチミンからバスもしくは高速船で2時間程度と、もっとも近場の観光エリアと言えるでしょう。ちなみに市内の旅行会社およびツアーデスクからブンタウの日帰りツアーが催行しています。ただし、夜のバックビーチやナイトマーケット、市内散策なども是非おすすめしたいので、できれば一泊二日の観光プランを組んでいただきたいところです。
アクセス:市内のツアーデスクからバス。もしくは4区埠頭から高速船。
所要時間:2時間
おすすめ観光日数:1泊2日
4、ベトナムの避暑地。「ダラット」
あまり聞きなれない町ですが、ベトナム人の間ではハネムーン先として人気があります。また、標高が高いため通常ベトナムでは栽培できない花や野菜を育てることができるので、ベトナム人の間では高品質な野菜の生産地としても知られています。また、ワイン好きの方であれば、全国各地のお土産店で見られるワインラベルをご覧ください。ダラットワインといえば誰もが知る人気銘柄です。ダラットまではホーチミンからバスで6時間ほど。かつてフランス人が開拓した町で、現在も西洋風のヴィラは教会が残っています。ダラット独特の静かな時間と風景をお楽しみください。一泊でも楽しむことができますが、町の散策と観光名所巡り双方楽しみたいなら、二泊がおすすめです。
アクセス:市内のツアーデスクからバスを手配
所要時間:6時間
おすすめ観光日数:2泊3日
5、人気リゾート地「ムイネー」
ホーチミンからバスで6時間で行ける「ムイネー」は、欧米人に人気のリゾートエリア。椰子の木々が並ぶ一本道をひた走り、傍に広がる雄大な海に癒されることができます。海辺に建つバンガローに宿泊し、無数の漁船が停泊する様子を見学。夜はシーフードを頬張りながら生演奏を鑑賞。南国リゾートを存分に満喫することができます。空港はありませんので、行くのであれば基本はバスのみ。ツアーバスであれば清潔な寝台バスがあるので、そちらがおすすめです。車窓を流れる風景を愛で、飽きたらひと眠りすれば到着します。現地ではバンガローのホテルライフとアウトドア観光双方楽しみたいところなので、一泊ではいささか時間が足りません。二泊以上を目安にしてください。
アクセス:市内のツアーデスクからバスを手配
所要時間:6時間
おすすめ観光日数:2泊3日
6、ベトナム最大のビーチリゾート「ニャチャン」
最後にお届けするのはニャチャン。カインホア省の省都であり、ベトナムで最も外国人で賑わうビーチエリアです。チャンフー通り沿いを7km以上にわたって続く砂浜は、どこからでも海水浴を楽しむことができます。ホーチミンから行く場合は普通は飛行機ですが、寝台バスで行くことも可能。ホーチミンからニャチャンへ直接行くのもいいですが、もし滞在日数に余裕があるならば、ダラットに立ち寄るのもおすすめです。ホーチミンからダラットまでは6時間程度、ダラットからニャチャンまでは4時間程度で行くことができます。
アクセス:市内のツアーデスクからバスを手配
所要時間:ホーチミンから直接行く場合は約11時間
おすすめ観光日数:2泊3日
毎日運航しているバスの気軽さが魅力
ベトナムは電車が通っていない代わりにバスが普及しています。長距離バスでも今回紹介した都市までは毎日複数便運行しているので、思い立ってすぐに行くこともできます。ツアーバスは思っている以上に清潔ですので、日本人でも満足する旅をおくることができるでしょう。ホーチミンにプラスして1都市。足を運んでみてはいかがでしょうか。