2017年は世界情勢がテロなどにより不安定の年となっています。特に欧米ではイギリスやフランスといった観光大国でも安心はできなくなってきました。また、経済面を見ても、2017年は緩やかな円安傾向に入り、一層物価安の東南アジアに人気が集中しています。そこで、今回は2017年の7月にベトナム旅行するのであれば、是非おすすめしたい観光都市をご紹介します。
中部都市ダナンが7月におすすめの理由
7月は日本でいえば初夏の季節。東南アジア旅行者の中には、「一足早くビーチリゾートを満喫したい」と思う人もいれば、「異国の町を散策したい」という人もいるでしょう。その両方を叶えてくれるのが、ベトナム中部都市ダナン。ダナンの市街地はハン川が南北に流れ、ハン川を中心に左右の対岸は西部が市街地、東部はビーチエリアとなり、ダナン市街地の中にビーチがあるような形となります。対岸の行き来はタクシーで5分~10分程度なので、自転車でのサイクリングも可能。海水浴に徹したい方は海沿いのリゾートホテルに泊まればいいですし、市内散策に重点を置きたい方は市街地にホテルをとるといいでしょう。
7月のベトナム中部はまだまだ乾季が続く
ベトナムは北部ハノイ、南部ホーチミンの2大観光エリア共にこの時期は雨季となります。毎日ずっと雨が降り続くわけではなく、1日数回のスコールが降るのですが、それでも雨が降っているときは海水浴はできませんし、市内観光も思うようにいきません。その点、ダナン含む中部地方はベトナムで唯一いまだ乾季が続くエリアとなります。南国らしい陽気を感じることができるでしょう。
7月の東南アジア旅行者は注意
実はこの時期が雨季なのは、何もベトナムに限ったことではありません。カンボジアのシェムリアップ、タイのバンコク、フィリピンといった有名どころの観光エリアも揃って雨季となります。ちなみにダナンの雨季は9月頃からはじまり、12月頃に終わります。特に9月から11月は偏西風と台風の影響で、冬の日本海のように海が荒れて大変危険です。もし海水浴を目的とするならば、8月くらいまでに行くといいでしょう。
ビーチリゾートといっても、ホテルはまだまだ安い!
いくら物価が安い東南アジアだからといっても、外国人が行きつけの観光エリアというのはどこも値段は高く、ときには日本よりも全然高くてびっくりすることもあるでしょう。ダナンも年々観光開発が進んで物価上昇の気配がありますが、まだまだ他のエリアや国と比べるとすべてが安上がり。例えばダナンのミーケービーチ沿いには高級ホテルが建ち並んでいますが、宿泊料金は他のビーチエリアと比べると数割安く済みます。4つ星、5つ星の高級ホテルに宿泊して、贅沢なホテルライフを過ごすのもいい旅となりそうです。
料理も安い!おいしい!
ビーチリゾートといえばもちろん押さえておきたいのがシーフード。ミーケービーチ沿いには海鮮食堂やレストランもたくさん並んでいます。中部ではまだ小洒落たレストランが数少ないため、食堂で食べるのがおすすめ。日本では見ない種類の貝や大きなエビ、シャコ、タコなどがおすすめ。調理法はベトナムらしくヌクマムやタマリンド、レモングラスで味付けしてもらいましょう。また、市街地にはベトナム料理レストランもいくつかあります。現地人の方が多いため、値段も現地価格で良心的。お馴染みのフォーや生春巻きといった王道どころももちろん扱っているはずなので、本場のベトナム料理を余すことなく堪能していってください。
アクティブスポットも楽しめる!
五行山はダナンからタクシーで20分ほど走った場所にある5つの連山。5つの内、水山と呼ばれる山に入ることができ、ちょっとしたトレッキングを楽しむことができます。山中には大きな大仏や仏教寺院などがあったり、洞窟内部に入って神秘的な蒼白い光景を目の当たりにすることができます。観光客の満足度も高く、ダナン観光の人気のスポットととなっています。また、山の入り口周辺は大理石の置物を売るお店が100以上並んでいます。日本のガイドブックでは、五行山は陰陽の五連の一つとして風水的な位置づけで紹介されていますが、外国では、かつて大理石の一大産地であったことから、現在でもマーブルマウンテンと呼ばれています。
3つの世界遺産周遊も可能!
中部にはホイアン、ミーソン遺跡、フエの3つの世界遺産があります。いずれも日帰りから1泊で楽しむことができ、ダナンを拠点に世界遺産の周遊旅行に出かけるのもあり。移動手段はタクシーのチャーターかツアーバス。前者は1万円ほど、後者は1000円程度(片道)となります。また、4つ星以上のホテルであれば、ホテルの専用車で好きなところに行くのも可能です。
ダナン~ホイアン......約40分
ダナン~ミーソン遺跡......約1時間30分
ホイアン~ミーソン遺跡......約1時間
ダナン~フエ......約2時間~3時間
となります。
ダナンからホイアンまでは近いのでタクシーで通常通りメーターで行くのがいいでしょう。道中は先に紹介した五行山もあります。日帰りで戻ってきたい方は、ダナン→ミーソン遺跡→ホイアン→ダナンが王道ルート。この場合はフエは行きません。もしフエ方面に行くのであれば、ダナン~フエの往復で1日終わります。
自分だけのオリジナルの旅のしおりを作ろう
御覧のようにダナン旅行ではビーチに市内観光、アクティブに世界遺産とあらゆるニーズに応える楽しみ方が揃っています。なにを旅の目的にするのか、まずはそれを考えて、自分好みの旅のしおりを作ってみてください。