ダナンは中部リゾートエリアとして、近年日本の旅行会社もPRに力を入れている人気都市。ホイアンやミーソン遺跡、フエといった世界遺産の拠点としてだけではなく、ダナンの市内観光だけでも十分滞在余暇を楽しむことができます。そこで、今回おすすめするのが、ダナン市街地で毎週末に開催されるロン橋の火を噴くイベント。「たったのそれだけ?」と思う方も、一度足を運んでみてください。「思いのほか楽しめた」、「もしかしたら今日一のイベントだったかも」という意見がたくさん見受けられます。
アクセス
場所は「ロン橋」。「ロン=ドラゴン」という意味なので、日本人旅行者の間ではドラゴン橋とも呼ばれています。ダナンの中心市街地にはソンハン橋とロン橋の2つの橋がミーケービーチのある対岸に向かって象徴的に掛かっています。現在のダナン市長は観光誘致に力を入れていて、市内どこでも見られるイルミネーションやイベントショーを作りたいと考え、今回紹介するファイヤーイベントを実施するようになりました。
こちらはバクダン通りから見たロン橋の光景。夜になるとイルミネーションが始まり、黄色や青、赤などに龍の色が変わっていきます。それもまた素敵な夜景。ちなみにイルミネーションはソンハン橋もやっていて、いずれもバクダン通りから眺めがいいです。
ロン橋のナイトイベントは毎週土日の21時から。時間ぴったりに開催されるので、遅れずに向かいましょう。イベントが開催される21時ちょっと前あたりから、橋は交通規制がかかり車両の通行が禁止されます。想像以上に本格的です。
ロン橋へ向かう方法はタクシーかもしくは徒歩となります。タクシーの場合は橋の手前で降りて、そこから歩くことにります。注意点は、火を噴く龍の口があるのはミーケービーチ側の対岸です。橋の全長は600メートル以上あるので、バクダン通り側で降りたら歩くのが少々大変です。タクシーで橋を渡って、龍の口付近で降ろしてもらいましょう。
ちなみに龍の口方面の橋を渡った周辺は御覧のような賑わいです。その多くはイベントを鑑賞するために集まった現地人や外国人ですが、周辺にはビアクラブやショッピングセンター、レストランなどもあるため、毎週末は大変混雑します。イベントが終わったあとは、こちらでタクシーをいくらでも拾うことができます。
21時をじっと待つ
できれば15分前くらいには龍の口の傍に到着しておいてほしいところです。橋の上は御覧のような人だかりとなります。どのポジションが一番写真映りがいいのか見極めてくださいね。行き交う雑踏に交じって日本語もたくさん聞こえてきたので、日本人旅行者も多く足を運んできているようです。
屋台も出ますので、時間潰しにベトナムの屋台グルメを楽しむのも一興。日本にはないお菓子を見つけることができるかと思います。
イベントスタート!
21時ジャストでイベントはスタートします。実施時間は約20分程度。1分から2分おきに勢いよく龍の口から火を噴きます。龍の口の傍で鑑賞していると、火を噴く度に辺りが黄色く照らされ、火の熱気を感じることができます。この火がかなり火力が強く、火炎放射のよう。龍が火を噴く度に歓声が上がります。
火龍の次は水龍。龍の口から大量の水が噴き上げられます。龍は六車線ある橋の中央に建ち、観客は両サイドで鑑賞しますが、風向きによってかなりの水量が降りかかる恐れがあります。
現地人は御覧のように雨合羽を用意しています。カメラは一眼レフだと少々怖いので、防水付きのデジカメかスマホカメラがおすすめ。今回は筆者の逆側の道が水浸しになりました。歓声と悲鳴が入り混じった瞬間を終えて、イベントは無事終了。
イベント終了後は交通規制も解除されますが、しばらく渋滞が続きますので、橋の下で屋台を楽しんだり、カフェやレストランで一休みするのもいいでしょう。海側にホテルをとっているのであれば、ミーケービーチを散歩するのも楽しみです。ダナンの夜を余すことなく満喫していってください。
<DATA>
名称:ロン橋(Cau Rong)
日時:土曜、日曜:21:00~