旅行者が滞在中、なにかとお世話になるのがスーパーマーケットです。簡単なものであればコンビニで調達するのもいいですが、何よりも品ぞろえの面でスーパーは圧勝。しかも、ホーチミンのスーパーは場所によってはとてもお洒落で近代的です。また、ベトナム現地の雰囲気を感じたければ地場のローカルスーパーに行くのも面白いです。
今回は、ホーチミン旅行者におすすめしたいスーパーマーケットを5つ、ご紹介したいと思います。
1、地場のローカルスーパー「コープマート」
ベトナム企業として小売業界最大手が経営するスーパー「コープマート」。フロアは2階建て構成が多く、1階が食品、2階が衣類とフードコート。ホーチミン市内であればナムキーコイキア通り、コンクイン通りが近くておすすめです。かなりローカルな香り満載なので、人の多さと雰囲気に最初は圧倒されるかもしれません。
食品売り場はイベントごとにも熱心に参加。女性の日では花束を売り、中秋節では月餅、ハロウィーングッズ、クリスマスグッズ、旧正月用品など飽きることのない展示を心がけているそうです。旅行者にとっては、滞在で必要な日用品はここで調達するのがいいでしょう。また、女性の意見では「生理用品はコンビニよりスーパーの方が選べるからおすすめ」とのこと。
また、フードコートはいつも多くの人で一杯なので、スリや置き引きに注意。ただしレストランと比べるとびっくりするくらい安い値段でベトナム料理にありつけます。
2、お洒落な輸入雑貨をお土産に。「アンナムグルメコート」
通称「アンナムマーケット」は、世界各国の輸入雑貨を取りそろえたスーパー。面積はそれほど広くはありませんが、普段手に入らないような欧米の調味料や食品、お菓子などを買うことができます。場所は本店が市民劇場裏手のハイバーチュン通りにあり、ここがドンコイエリアでは最も近いです。次いでレロイ通りの高島屋があるサイゴンセンターの地下にも入っていて、こちらは広い面積が設けられています。輸入雑貨以外の食品も置いてありますが、どれも産地にこだわった安心安全の品質とのこと。
ベトナム土産と聞いて真っ先にイメージするのは「ベトナム雑貨」ではないでしょうか。陶磁器や刺繍物。何に使うか分からないような置物類にベトナムの国旗がプリントされたTシャツなどは定番ですね。しかし、ここ数年でブームになっているのが、「ワンランク上のお洒落土産」です。ザ・ベトナムといった定番土産とは別に、アンナムマーケットに置いてあるようなお洒落な瓶と箱に収められたジャムなどはとても人気。また、ベトナムに根付いた外国人がプロデュースする食品や置物雑貨はブランド価値があり、旅行者にも支持されています。中には日本でも通販で買えるものもありますが、値段は現地の2倍近くするので、ホーチミン滞在中に手に入れておきたいところ。まずはアンナムマーケットで品物を物色してみてください。
3、緑に囲まれたスーパー「クレセントモール」
クレセントモールの建つ7区フーミンフンと呼ばれる地区は、高級マンションやビラが並ぶ高級住宅街で、外国人街と呼ばれています。発展を象徴したモデル都市の2区と比べると、緑が広がる豊かな町並みが続き、近年はベトナム人富裕層にも支持されて全体的に人口が増えてきました。1区からタクシー20分ほどで行くことができ、辺りはバイクの喧騒がない静かな雰囲気。現地の若者の間では、夜に行くデートスポットとしても人気です。
クレセントモールは中央吹き抜けの大型スーパーマーケット。地下には食品売り場と薬局。上階は高級ブランド品が並び、フードコートには最近すき家がオープン。また、建物を湖畔側に出ると、車両通行禁止の歩行者天国が平和な雰囲気を漂わせています。昼間は高級カフェ「コーヒービーン」の屋外席で湖を見ながらカフェタイムを取り、夜には通り沿いでバーがオープン。ライブを開催したりもしますので、海外らしい時間に浸かることができます。また、噴水のイルミネーションを見ながら歩行者天国を道なりに歩くのが、カップルのモデルコース。歩いた先には「チャムチャーム」というエスニック調の外観が印象のビュッフェレストランにたどり着きます。
4、ローカルエリアに大規模スーパー「パンドラ」
ホーチミンの1区から北上したところにあるタンフー区は、タンソンニャット空港からタクシーで15分~20分程度で行くことができます。旅行者にも在住者にも馴染みのないローカル地域ですが、ゴーバップ区と並んで人口密度が多く、ベトナム人にとってはベッドタウンとして知られています。また、2014年に1号店がオープンした日系小売りスーパー「イオン」が建つのもここタンフー区で、徐々に注目されつつあるエリアです。パンドラはフランス系(現在は買収された)スーパーマーケットのビッグCが入り、現地人の間では「コープマートよりも品質がいい」と評判です。さらに近代的なレイアウトのフードコートや映画館、衣類、寝具など日用雑貨フロアで構成されています。
1区の市民劇場やベンタイン市場の回りだけを歩いていれば、「ホーチミンも都会だね」、「屋台の数も少ないし、路上カフェもそれほど多くない」と思ってしまいます。しかし、ちょっと中心から離れたら御覧のようにどこも路上は屋台と人で溢れています。若者も子連れファミリーも隔てなく屋台を楽しんでいる様子はとてもベトナムらしいですね。パンドラのある通りにはこのような光景をどこでも見ることができます。彼らに交じってみるのもいいかもしれませんね。
住所:111 Truong Chinh St. Tay Thanh Ward Dist.Tan Phu
5、ホーチミンで一番人気のスーパー「イオン」
パンドラからタクシーで5分ほど離れたところにあるイオン。2014年に1号店をオープンし、2017年現在はホーチミンに2店舗。いずれもローカルエリアにあり、当時は全く宣伝をしていなく、突然オープンしたことで話題になりました。ただ、このイオンの戦略が成功し、現在では週末となると大変多くの現地人で込み合っています。日本の食品や雑貨なども充実していることから、在住者も多く訪れますし、「ベトナムにあるイオンを見てみたい」という旅行者も少なくないようです。
近年は日本食もだいぶベトナム人に受け入れられてきました。日本食といえば「寿司」が定番だった昔と比べ、最近はうどんやてんぷら、たこ焼きにお好み焼きなど日本食を象徴する料理もだいぶ認知されてきました。1区周辺に暮らす外国人も多く訪れるため、1区のダイヤモンドプラザから無料のシャトルバスも出ています。タクシー代を節約したい旅行者はこちらを利用するのもいいでしょう。
住所:30 Bo Bao Tan Thang St. Dist.Tan Phu
スーパーマーケットにはお土産もたくさん
スーパには滞在に必要な日用雑貨だけではなく、お土産に似合うアイテムもたくさんあります。食品コーナーではベトナムのお菓子やインスタント、衣類コーナーではベトナム人の普段着や部屋着などもお土産として面白いです。是非滞在中は一度とは言わず、たくさんのスーパーに足を運んでみてください。
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