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ホーチミンでNo.1のバインミー屋もある「レーチーリエン通り」

ホーチミン市内を効率よく観光する際は、自分がいまどこの通りを歩いているかを確認することが大切です。通りの名前は交差点などに標識が出ているほか、お店の暖簾や看板を見れば住所が記載されています。

今回紹介するのはホーチミン1区中心の「レーチーリエン(Le Thi Rieng)通り」です。旅行者は素通りしてしまいそうな閑静な通り道ですが、現地人の生活風景を除ける場所であり、さらにこの界隈で一番おいしいと評判のバインミー屋さんがあります。

アクセス

通りの様子。夜はしんとしている

レーチーリエン通りはグエンチャイ通りと並行して走る通りです。グエンチャイ通りは5区まで流れる長い道で、1日中交通量が多い目抜き通り。グエンチャイ通りが渋滞しているときは、レーチーリエン通りに逃げるバイクや車が多いので、日中は比較的交通量が多いので道路の横断に注意が必要です。

ベンタイン市場からは徒歩10分程度。ホテルニューワールドの隣にはスターバックスが併設しており、その脇のロータリーからレーチーリエン通りとグエンチャイ通りに繋がる分かれ道にさしあたります。

周辺ホテルに滞在する人向けのミニスーパー

SATRAは有名の地場企業

レーチーリエン通りの入り口には「SATRA FOODS」というミニスーパーがあります。コンビニのような小規模商店ですが、日用品から食品、飲料まで揃っているので、この界隈に宿泊している旅行者は利用価値があります。

レーチーリエン通りにホテルは1~2軒程度しかありませんが、その隣のグエンチャイ通りには日本人客もよく利用する低級~中級ホテルが並んでいます。ホテル予約がまだの方は、グエンチャイ通りも立地としてはおすすめできます。バックパッカー街やベンタイン市場まで徒歩圏内ですし、流しのタクシーも捕まえやすいです。

バイクの修理屋が並ぶ

ベトナム人にはバイク修理通りとして有名

道を歩いていると、バイクの修理工が目立ちます。このレーチーリエン通りは現地人にとってはバイクの修理通りとしても認知されています。バイク社会のベトナムではこうした修理屋が町のいたるところにあります。パンクなど簡単な修理はここで直すことができます。

韓国料理店が最近の流行り?

2017年2月にオープンしたばかりの焼肉店

韓国料理は一昔前からベトナム人の間に浸透していますが、ここ最近またレストランが増えてきた印象です。ここレーチーリエン通りだけでも大小のレストラン合わせて3軒見つけることができました。ただし、この界隈はお店の入れ替わりも激しいので、半年後にはお店が変わっていることもしばしば。

現在のホーチミンで人気の外国料理は韓国と日本。韓国料理では焼肉とチキンが人気の的となっています。特に「thit ga pho mai(チーズチキン)」が若者に支持されています。日本食でいえば寿司やてんぷらといった王道どころは押さえつつ、最近は焼き鳥、串焼き、たこ焼きなども支持されるようになりました。

路地裏にはベトナムの香りがいっぱい!

日常の何気ない光景にベトナムを感じる

「ヘム」と呼ばれるベトナムの路地を歩いてみてください。屋台やミニサロン、パパママストアなど、地元密着の個人商店をたくさん見つけることができます。屋台はいつも決まった場所で決まった時間に営業。道端にテーブルとイスをおけば、即席の食堂の完成です。朝はサラリーマン、OLが朝食をとり、昼下がりは近所の人たちの談笑の場。ほのぼのとした素朴な風景にベトナムらしさを感じることができます。

ベトナムの一般的な食堂屋台

屋台の暖簾に「Com Binh Dan」と書かれていたら、こちらはベトナムの定番食堂屋台です。十ほどのトレーに惣菜が並び、お客は食べたい惣菜を指さして選びます。あとは椅子に座っていれば、白いご飯に惣菜をのせて運んできてくれます。いわゆる「皿飯」ですね。

お店によっては一日客足が途絶えない人気店もありますし、昼過ぎには完売御礼のところも。ご飯、スープ、惣菜で2万5000~3万ドンと安いので、現地人にとっての強い味方となります。

お洒落雑貨も見つけられるかも

洋服やノートブックなどが売っている。内装インテリアもお洒落

少しではありますが、雑貨店も見当たります。グエンチャイ通りを歩いている外国人が散歩がてらこちらの通りにそれてきたりするので、一応は観光エリア。雑貨通りといえばドンコイエリアやパスタ―通りが思い当たりますが、こういった少し離れた場所には、その店独自のオリジナル商品などがあるものです。気になったら一度入ってみてください。案外掘り出し物が見つかります。

超人気のバインミー屋

この行列は夜遅くまで続く

バインミーとはベトナム風サンドウィッチで、フランスパンにナイフを入れて、パテや豚肉、香草といった惣菜を挟んだお手軽料理です。屋台では一つ1万~1万5000ドン程度で買うことができますが、こちらのバインミー屋さんは一つ3万5000ドンとかなりの強気。しかし、御覧のように毎日客足が途絶えない盛況ぶりです。

こちらのバインミーの特徴は具となる惣菜。かぶりつきたくなるボリュームもさることながら、惣菜は同店オリジナルに調理したもの。ここでしか味わえないバインミーとして現地人に人気です。10年前までは品質より値段だったベトナムですが、最近は所得も増えてきたことから、値段が高くても品質がよければ購入する傾向にあります。ただ、「安くて良質」といった概念はまだない様子。

<DATA>

名称:フインホア(Huynh Hoa)
住所:26 Le Thi Rieng St. Dist.1

素朴な情景が浮かぶレーチーリエン通り

このレーチーリエン通りは旅行者にとっては物のついでに通るような道かもしれません。しかし、フインホアのバインミーの味を確かめるだけでも、この通りに足を運ぶ価値があります。バックパッカー街やグエンチャイ通りの散歩のついでに、是非立ち寄ってみてください。

著者プロフィール

ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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