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ホーチミンからブンタウまで高速船で行こう!

2014年にブンタウ行きの船が炎上事故を起こしてから、長らくトンドゥックタン通り埠頭の高速船は営業禁止していました。2017年現在では、トンタッタン通りの埠頭にて営業を開始しています。

ブンタウはホーチミンから約120km離れた海の町で、ローカルリゾートとしてベトナム人に人気の旅先。近年は徐々に外国人にも注目されはじめ、日帰り観光でツアーが組まれています。今回は高速船に乗って個人でブンタウまで行ってみたいと思います。

アクセス

毎日定時就航している

場所はトンタッタン通りの船着き場。タクシーの運転手には「5 グエンタッタン(Nguyen Tat Thanh)通り」と伝えてください。隣はホーチミン博物館なので、「Bao Tang Ho Chi Minh(バオタン・ホーチミン)」と伝えるのも可。

船の就航時間は定時で、時刻はきっかりなので乗り遅れないようにしましょう。ホーチミン⇔ブンタウ間はともに最終が16時30分と速いのでご注意を。また、帰りも船を利用する方は、あらかじめチケットを購入しておくといいでしょう。

ホーチミンからブンタウまでの所要時間は90分~2時間。バスで行くと2時間~2時間半ほどかかるので、約30分の節約となります。ただし料金はバスの方が安いです。高速船は片道20万ドン、ツアーバスだと9万5000ドンなので、2倍程度高くなります。

まずはチケットを購入

チケット売り場。時間帯によっては混雑する

埠頭の最奥部を左に曲がって、さらに一番奥まで行くと、ブンタウ行きの高速船の停泊所と、その傍にチケット売り場があります。売り場はツアー団体客などもいるので、場合によってはかなり込み合います。船の定員は50人程度なので、中国人団体客が来るとチケットが売り切れる可能性もあります。

購入方法は簡単で、窓口の係員に乗る時間と人数を伝え、人数分の指名を名簿に書けば代金と引き換えにチケットを受け取ることができます。

ホーチミンでおなじみのオープンカフェで一休み

南国の熱帯気候を持つホーチミンは、日中はかなりの日差しです。出発時間が来るまでの間は、チケット売り場横のカフェで一休みするのがいいでしょう。もし1時間以上時間が余っている旅行者は、隣のホーチミン博物館を見学しに行くのもおすすめです。

カフェでは同じくブンタウ行きの船の乗船を待っている旅行者の姿を見かけます。各種ドリンク、スムージー、ココナッツジュース、ビールもあるので、ここでお酒をひっかけてもいいでしょう。

定刻に出発!ホーチミン~ブンタウ

小型の水中翼船

定員は45人程度の小型高速船。フェリーのような大型船ではないので、ちょっとハラハラする旅路をおくることができます。定時出発で、特にアナウンスなどはないので乗り遅れないように、5分前には船の傍に待機しているようにしましょう。

欧米人旅行者とベトナム人の利用率が高い

船内には一応トイレがありますが、運転中は揺れますので落ち着いて用を足すことは難しいでしょう。出発前にトイレはしっかりと済ませておいてください。また、お子さんや乗り物酔いしやすい方は、酔い止めの薬も飲んでおくといいでしょう。

船内の様子。機能は充実している

荷物は上のラックへ押し込んで

船内は御覧のように、真ん中の通路に左右に2つの座席が配置されています。座席にはエチケット袋があるので、必要によって使いましょう。また、座席は指定席ですがハイシーズンでなければ空席もあるので、実際船が動き始めてから居心地のいい席に移ることもできます。

また、船内はWiFiを無料で利用することができます。パスワードは乗務員に尋ねてください。さらに、エアコンはもちろん完備。動きだしてから正面にテレビがついて、ベトナムの歌番組などを視聴することができます。スピーカーは各席の頭上についているのでしっかりと聞くことができる飛行機さながらのサービスはベトナムでは非常に珍しいです。

アオザイスタッフが接客対応に当たってくれる

乗船して着席したら、アオザイの制服を着た女性スタッフがペットボトルの水とおしぼりを配ってくれます。運営会社はベトナムの大手オイル会社でブンタウでホテルも運営しています。そのせいかスタッフの対応もいい気がします。

高速船に初乗りの方は多少の覚悟を

窓から風景を眺める小さな子供。まったく船酔いしている様子はない

船は常に時速60km~90km程度のスピードで走ります。波を受けて縦に大きく揺れることもありますので、車酔いしやすい方は、船酔いもしやすいかと思うので、少し覚悟がいるかもしれません。とはいっても風や波を受けないときは比較的安定していて、外の風景を眺めて異国気分を満喫することもできます。

ブンタウに到着

ブンタウ観光を楽しんで

2時間あまりでブンタウに到着。発着場所は同じなので、帰りの船もここから乗ることになります。場所は観光の中心にあり、ロータリーにはタクシーが待機しているので、すぐに観光することもできます。

高速船とバスどちらが利用価値あり?

今回ご紹介した文面からもわかると思いますが、筆者の感想としては「揺れる」ということ。高速船に乗り慣れている方というのはあまりいないかと思うので、最初の20分くらいは船が波にぶつかるたびに驚くかもしれません。ただ、慣れてしまうと寝ている子供もいるくらいなので気にならない人もいるでしょう。

無難なのはバスですが、時間を無駄にしたくない方や、船旅を体験してみたい方は、行きか帰りのどちらか一方に高速船を選んでみるのもいいでしょう。

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住所:5 Nguyen Tat Thanh St. Dist.1

著者プロフィール

ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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