「ベトナム旅行でなんで日本料理を?」と疑問に持つ方も多いことでしょう。しかし、異国の地で食べる日本料理は不思議とおいしく、そして懐かしく感じられるものです。また、年配の方をお連れの方やベトナム料理が口に合わない方は、「やっぱり日本料理」と和食に走るのも頷けます。
日本料理店は他のレストランよりも営業時間が長い傾向にあるので、深夜食堂としてふらっと訪れてみるのもいいでしょう。今回紹介する「うまいもん屋 てん」はハノイにも店舗を構える人気店。居酒屋風で、さらに個室完備という特徴を持ったお店です。
アクセス
場所はレタントン通りから一本道を曲がったタイバンルン通り。この通り沿いは中級ホテルや日系、韓国系レストランが並び、主に出張者に人気のあるエリアとなります。とはいっても、市民劇場から徒歩5分圏内なので旅行者にとっても抜群の立地。今回紹介するうまいもん屋はその真ん中にあるお店です。
古き良き時代の内装
うまいもん屋は毎日夜営業のみ。18時から深夜2時までやっている夜行性の方の頼りになる存在です。1人客はカウンター席でとっぷりと静かな時間に溶け込んで食事をとることができます。
全体の内装はいたって純和風。木目調のテーブルや床が日本独自の温かみを漂わせています。そして壁には昭和を感じさせる写真などがアンティークのようにかけられています。古き良き昭和をコンセプトにした店は、日本人町には比較的多い印象ですが、ここのお店はかなり徹底している様子です。
日本酒と焼酎で一杯
焼酎、日本酒の種類が多いのも、このお店の特徴です。鬼火、鍛高譚、さつま島美人などはあまりこの界隈のお店では見かけない種類。焼酎好きも来る価値があるお店となっています。旅行者はできませんが、定期的に出張で来られる方はボトルキープをすることもできます。自分だけの行きつけにするのもいいかもしれませんね。
完全個室で大切な人と素敵な夜の時間を
うまいもん屋はカウンター席以外すべて個室なのが最大の特徴。全8部屋の個室は2人部屋、4人部屋、6人部屋があり、団体も可能となっています。引き戸で外部のざわめきをシャットアウトすることができるので、ムードは抜群。大切な人と素敵な時間をおくることができます。もちろん会社の人たちやお客様への接待のときでもおすすめできます。
1名の場合は8席あるカウンター席がおすすめ。誰にも邪魔されずにゆっくりと食事していってください。
「和」を強調した居酒屋料理が目白押し
メニューは日本の居酒屋にある一品料理が充実。ただし、ここはベトナム。ダナンの地魚を使った料理などその国ならではもメニューにありますし、日本では食べられないおいしい料理に出会ったときは、「なかなかベトナムの日本料理も悪くない」と思えるはずです。
居酒屋の定番である焼き鳥の盛り合わせ。ベトナムに来たら、鶏肉料理は是非食べておきたいところ。特にハノイで食べる鶏肉は格別といわれています。
うまいもん屋は単品10万ドン前後の品が多く、二人ならば4~6品程度食べればお腹いっぱいになります。大衆居酒屋よりかは気品ある空間を演出していて、器から盛り付けまでこだわってくれていますので、恋人とのディナー選びで活躍してくれそうです。
お酒を飲んだあとや、夜更けにお腹が少し減ったときに不意に食べたくなるのがラーメン。もちろんうまいもん屋にも常備しています。この界隈はラーメン店の激戦区、それぞれ鎬を削って店を営んでいますが、うまいもん屋の温もりある豚骨ラーメンは日本人客から定評があります。ラーメンが好きな方はベトナムで作るラーメンの味を確かめてみてください。きっと納得する味に巡り合えることでしょう。
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名称:うまいもん屋 てん(Umaimonya Thien)
住所:8A/8D1 Thai Van Lung Dist.1. Ho Chi Minh
営業時間:18:00~翌2:00