ハノイ旅行に来たならば、必ず立ち寄りたいのが旧市街。かつて城下町だった商業の町は、現在でも古き良き雰囲気が漂う町並みが広がっています。その旧市街を歩いて北上すると、行き当たるのが「ドンスアン市場」。ショッピング目的でもいいですし、名所巡りの人にもおすすめできる大型の屋内市場です。
今回はハノイ旧市街にあるドンスアン市場をご紹介します。
アクセス
ドンスアン市場は旧市街を北上したところ。ナイトマーケットも開催されているドンスアン通りを超えた先の開けた場所の真ん中に建っています。ナイトマーケットではドンスアン市場が一応の終点で、市場を囲むようにして営業している食堂や道端の屋台は深夜営業が政府から許可されている特別なお店です。
ドンスアン市場内部を紹介!
ドンスアン市場の入り口正面はロータリーのように開けていて、中央にはお洒落な噴水が静かに水を噴き上げています。基本は旧市街及び周辺に暮らす現地人の買い物先となりますので、行き交う人々も7割から8割はベトナム人。残りの2割から3割が外国人観光客といったところです。
市場は屋内2階建てでかなり広いので、もし同行者と別行動をとるならば、この噴水を待ち合わせ場所にするといいでしょう。迷子になったときに落ち合う場所としても有効です。
数百の問屋が並ぶ
お店を見て回っていると、どのお店も袋詰めにして大量に商品を置いています。こちらの市場は現地人にとっては問屋市場として認知されていて、旧市街やハノイ市全域の服飾店は、ここで商品を仕入れるようです。
もちろん個人で買うこともできますし、お店側も歓迎してくれますが、仕入れ業者ほど安くはなりません。一枚だと値段交渉は店によって難しい場合もありますので、その場合はまとめて買うと値切り交渉がうまくいきます。
2階は主に服飾店が軒を連ねています。その中でも多いのは生地屋や子供服のお店。この二つの店だけで数百店舗あります。ベトナムでは子供服を扱うお店がたくさんあり、いずれも日本で見かけるよりもかなり派手。普通にお姫様のようなドレスを着ています。
食堂で下町グルメを堪能
市場内には食堂エリアもあります。少し衛生面に不安な面持ちですが、それもベトナム。下町風情を感じたい方は、ここで一食体験してみるのはいかがでしょうか。
ここで食べられるのは麺料理とご飯もの。ご飯はいわゆる皿飯と呼ばれるもので、食べたい惣菜を指をさして選ぶだけ。ご飯の上に惣菜がのってテーブルに運ばれます。麺もご飯も値段は2万ドン~4万ドン程度。現地人価格が魅力ですね。
ベトナムらしい雑貨も発見
1階は服飾から日用雑貨、食品までさまざまなお店が並んでいます。その中でもやたらと目につくのがこちら。ヴィトンやグッチ、バーバリーといった高級ブランドの財布やベルト、香水などを扱うお店。
もちろんこれらは偽物。おそらくお店の人に訊いても「偽物に決まっているでしょ」と返ってくるでしょう。安いのはうれしいですが、コピー品は日本には持ち込めないので買うのはおすすめしません。
食品土産を調達したい方は、市場1階の外回りを歩いてください。ドンスアン市場に限らず、ベトナムの市場では食品は基本市場外周か屋内外回りにあります。
食品はコーヒー豆、ドライフルーツ、ナッツ類がおすすめ。コーヒー豆は香りを確認して買うといいでしょう。ドライフルーツはライムやバナナ、ココナッツなど十種類近くあります。試食もできますので、こちらも風味が落ちていないか確認してください。ナッツ類は日本でも買えますが、ベトナムではカシューナッツが有名です。日本で買うよりも安いので、お酒のおつまみにでもいいと思います。
ホアンキエム湖南方にあるホム市場よりも観光客向けのアイテムは見つかりやすいですので、もしどちらか一つしか行く余裕がないのであれば、ドンスアン市場をおすすめしたいところです。
<DATA>
名称:ドンスアン市場(Dong Xuan Market)
住所:Dong Xuan St.Dist.Hoan Kiem.Hanoi