ドンコイ通りはホーチミンの中心を走る目抜き通り。市民劇場を拠点にマップを広げる観光客を毎日見かけることができます。市民劇場から北上すると、歩いて数分で聖母マリア教会や中央郵便局が見えてきます。逆方向に足を向けると、ガイドブックでもお馴染みの雑貨店が並ぶショッピング街が姿を現します。日中は買い物袋をぶら下げて歩いている女性や、スパに向かうカップルなどをよく見かけますが、今回紹介するのは、夜のドンコイ通り。
昼間とは少し違った雰囲気を楽しむことができます。
夜の19時~22時頃まで楽しめる
夜のドンコイ通りを散歩するなら、19時ころから22時頃がおすすめ。22時以降になると、お店も閉店するので人影も少なくなります。また、ドンコイ通りは市民劇場からトンドゥックタン通りにかけて一方通行となり、平行して通るグエンフエ通りが歩行者天国になっている関係で、夜は車両の交通量が多くなります。一方通行にも関わらず逆走するバイクなども多いため、道路を横断するときは左右を確認しながら注意してわたってください。
市民劇場のライトアップは見逃すな
夜になると、続々と各施設がライトアップをはじめます。市民劇場も然り。また、歴史あるコンチネンタルホテル、その背後に聳え立つビンコムセンター。さらに市民劇場の正面に建つユニオンスクエアに、隣にある5つ星のカラベルホテルとすべてが美しくライトアップされます。これが大都会ホーチミンの象徴。
市民劇場は通常イベント開催時間以外は閉館して中に入ることができません。イベントは日本からではなかなか情報入手がしにくいのが難点。もしイベントの開催予定があれば、市民劇場周辺に垂れ幕や看板があるので、ここでチケットを買うことができます。また、定期開催しているイベントに『アオショー』があります。毎週2~3回公演しているので、是非鑑賞していってください。
夜のショッピングは雰囲気が違う
ショッピングを日中にする人が多いですが、筆者のおすすめは断然夜。日中は早くに閉館する博物館や教会といった名所を回ったり、クチやメコンツアーなどに参加するのがいいでしょう。ドンコイ通りには100近くの雑貨ショップがあります。冷房が効いている店もあれば、冷房がない店もあります。また、雑貨店を何軒も梯子することになるので、買い物袋を抱えたままドンコイ通りを往復するのは体力を使います。
その点夜は気温が低くなって、冷房がなくとも汗をかかずにゆっくりと品定めをすることができます。ただし、どこの雑貨店もだいたい20時頃には閉店するので、夜のドンコイ散策の際は最初に買い物を済ませるのがいいでしょう。夜の雑貨店は日中ほど客が多くないので、落ち着いて品定めができるほか、気分も盛り上がってどれも目移りしがち。心行くまでショッピングを楽しんでください。
ただし、オーダーメイドを希望の方は、時間がかかるため朝の早い段階で注文しておくのが無難です。特にジャケットやスーツ、コートは1日ではできませんし仮縫いもあるので、最低でも2日要します。
滞在中一度はドンコイ通りでディナーを
ドンコイ通り界隈のレストランは、すべて外国人旅行者をターゲットにしているので、どのお店も味だけではなく雰囲気やサービスに力を入れている様子が感じられます。ベトナムの名物料理を扱うレストランが多く、毎夜定時に伝統音楽の生演奏を鑑賞できる店も多々あります。また、ドンコイ通り界隈にはシェラトン、カラベル、マジェスティック、リバーサイドといった5つ星のホテルも建ち並んでいます。滞在中一度くらいは、高級ホテルのレストランやバーでラグジュアリーなひと時を楽しんでみてはいかがでしょうか。
タクシーにも困らない
すっかり帰るのが遅くなってしまった旅行者も安心してください。ドンコイ通りでは深夜まで流しのタクシーを捕まえるのに困ることはありません。また、もしなかなか見つけられないようであれば、利用したお店のスタッフに頼んで、電話でタクシーを呼んでもらうことも可能です。ベトナム人は気軽に電話で呼び寄せますので、依頼すれば快く承諾してくれるはずです。
今回紹介したのはドンコイ通りの夜。ホーチミンはベトナム最大の商業都市です。ゆえに、夜も眠りません。ドンコイ通り以外のエリアでも夜を満喫できるスポットはいくつもあるので、滞在中は毎日違うエリアを歩いてみるのも楽しいでしょう。