ブンタウでは最大規模を誇る仏教寺院。ホーチミンから来る旅行者も熱心な仏教徒であれば、まず間違いなく訪れす名所です。ブンタウは近年観光開発も着々と進んできて、外国人旅行客誘致にも力を入れています。日本人旅行者にとっては、気軽に行ける南国ビーチとして知られています。今回は、海沿いに建つ仏教寺院「タウ寺」をご案内します。
アクセス
中国漢字が施されている大きな門が目印。場所はチャンフー(Trang Phu)通り。海沿いを一周するつもりで周遊すると北西方面に見えてきます。少し北上すると新鮮な魚介を食べられるシーフード食堂街がありますので、タウ寺を見学し終わった後は、そちらに向かうといいでしょう。
寺院の前は大きな通りとなっていて、車やバスの駐車スペースもあります。そこから望む南シナ海の眺めは絶景です。雄大な南国ビーチの余韻に浸ってください。また、通り沿いには軽食を売る売店や小物雑貨の屋台も多数並んでいます。すっかりと観光地化されていますが、どちらかというと、ベトナム人旅行者向けのイメージ。外国人は欧米人を中心にちらほらと見かけるほか、ときおりツアーバスも止まりますが、日本人にはまだ認知されていないようです。
寺院内はお土産店がいっぱい
これまで多くの仏教寺院を紹介してきましたが、これほど境内にお土産店が並ぶところも珍しいです。敷地内中央には背の高い釈迦如来像が立ち、その両脇にお土産店、最奥部には本堂が構えています。
ブンタウで売られている雑貨は、海の町らしく貝殻を細工したアクセサリーが多いです。その他雑貨は基本ホーチミンで買えるものと同じです。ただ、「ブンタウで買いたい」という方は、ここで買うのがいいでしょう。ブンタウにはお土産店があまりありませんので、買い逃さないようにしてくださいね。
釈迦如来像で手を合わせる
御覧のように釈迦像など仏像の前に立ち、線香を持って参拝するのはベトナム人の習慣。ベトナムは日本と同じ大乗仏教なので、誰もが気軽に参拝することができます。もちろん旅行者も線香を買って、同じように祈願することもできます。
また、敷地内には釈迦像の他にもいくつもの仏像がありますし、買った線香は本堂までとっておくことも可能。
ベトナムは他宗教に寛容といわれていますが、マナーはあります。フラッシュ撮影は外でも禁止のほか、読経中は静かに見学していなければなりません。また、正午は仏教とが本堂内で昼寝をしているかもしれませんので、その場合も音を立てずに堂内見学をしてください。
寺院の敷地内は広く、ところどころにベンチや日陰の売店があるので、小休止をとるのもいいでしょう。
本堂をご案内
境内奥には華やかな外観をした本堂があります。石段を上がって振り返れば、釈迦像とその向こうの広大な海を見渡すことができます。本堂は土足厳禁なので、靴を脱いであがってください。
床に膝をついて、土下座をする格好で参拝するのがベトナム。上下灰色の服を来た人は熱心な現地の仏教徒。果物を供え、その後は僧侶にお布施と一緒に渡します。
見どころは雰囲気だけではなく、天井や柱、壁などに施された細やかな装飾。中国色が強く、龍の文様や絵画、漢字の書簡などを見ることができます。
黄金の仏像の背後には電飾で光る後光。脇にはベトナムを象徴するハスの花。これもまた光っています。仏教徒は月に2階不殺生の日があり、その日は参拝に行くのと同時に、肉や魚を一切食べません。大乗仏教とはいえ、熱心な仏教徒は仏教の教えを尊重している様子。ただし、基本参拝に行くか行かないかは人それぞれ。
仏教徒の中には、「信じる神は自分の心の中に在るので、寺院に参拝に行く必要はない」という人も多くいます。何者にも強制されないのがベトナム仏教のいいところなのかもしれませんね。また、それがおおらかなベトナム人の性格にもなっている様子も見受けられます。
<DATA>
名称:タウ寺(Chua Tau)
住所:170 Trang Phu St. Vung Tau
営業時間:6:00~16:30