ジャングルクルーズや水上人形劇、市内観光といえばホーチミン旅行の定番オプショナルツアーです。しかし、今回紹介するのは意外性NO.1のツアー「ベトナム料理教室」です。異国の地でまさかキッチンに立って料理を学ぶとは思いもしませんね。しかし、これが大好評。当初は同行者の女性に誘われたのがきっかけでも、当日は男性の方が盛り上がる、なんてことも。
今回は、各旅行会社が催行しているベトナム料理教室をご案内したいと思います。
最初は市場で買い物を
写真のこちらはタイビン市場。バックパッカー街のファングーラオ通りとコンクイン通りにあるローカル市場です。ツアーはここからはじまります。旅行会社によって行く市場は異なるようで、場合によってはベンタイン市場の可能性もあります。
まずは料理を作るための食材の調達です。ベトナム人ガイドが日本にはない食材や、ベトナムの調味料を紹介してくれるほか、市場内を案内してくれます。ベトナム人の多くの家庭では、いまだに毎日食材を買いに市場へ行くのが普通。スーパーで買い物をする人が多くなったのはごく最近のことです。買い物の交渉から購入まではガイドがやってくれるので、参加者は市場の雰囲気に浸って楽しんでください。
料理教室スタート!
今回参加した教室は「シクロレスト」。中心市街地にあり、レストランも兼ねていてそちらの評判も高いです。料理を教えてくれる先生は、星付きホテルで経験を積んだベテランシェフです。料理教室の参加者は日本はもちろん、欧米人旅行客が非常に多いそうです。
ただし、日本人からみても、いくつものスパイスやハーブを調味料に使ったベトナム料理はエスニック好きには堪りません。ここで作った料理は依頼すれば英語のレシピをもらうことも可能なので、日本で料理をしてみるのも可能です。
まずは先生がお手本を見せてくれて、そのあとに参加者が実践。料理が得意な方も、興味がない方もここにくればみんな一緒。男性も女性もわいわい楽しむことができます。また、2人や3人よりか、5名6名と大人数で参加する方が楽しめます。料理はだいたい4品ほど作り、いずれもベトナムの名物料理です。
料理教室の醍醐味は、うまく作れるかどうかではなく、楽しく作れるかどうか。つまりは料理の過程を楽しめるかどうかです。小中学校の調理実習で「お前のまずいな」、「これ私が作った!」といった無邪気な思い出がある人も多いはず。それを大人になったいま、ベトナムの地で再現することができます。
もちろん小さなお子さん連れの家族参加も歓迎できます。子供と一緒に親子で料理を作る機会はそうそうありませんよね。お父さんも一緒になって笑いあって一つの料理を作る楽しみを満喫していってください。
香りと目で楽しむベトナム料理
ただ料理を黙々と作るわけではありません。先生の華麗なお手本のもと、芸術ともいえる野菜アートにも挑戦します。こちらのトマトを手慣れた包丁さばきで次々と切り込んでいきます。作り方の説明はガイドが日本語に訳してくれますのでご安心を。
できあがったのは鶴。切り込みを少しずつずらして羽を表現し、レモングラスの茎を首に見立て、唐辛子をくちばしにして完成。高級料理などにそなえつけで出てきそうな野菜アートです。もちろんこれに参加者も挑戦します。
網でじっくりと焼くこちらも参加者に定評がある料理。豚のひき肉にいくつもの調味料を混ぜて香りを立てて、弱火でじっくりと焼く「ネムルイ」と呼ばれる料理です。中部古都フエの名物料理として知られていますが、こちらもベトナムを代表する定番料理です。
最後はみんなで試食会!
完成後はみんなで食事会です。ガイドも一緒になっていただきます。料理代はすべてツアー代金込みですが、飲み物は別です。このときは参加者みなさん大人ということもあって、昼間からビールで乾杯していました。これも海外旅行らしいひとときですね。
壁には隙間なく参加者の声が書き込まれています。英語、日本語、ドイツ語、中国語、フランス語、イタリア語と世界各国からの旅行者が参加しているのが分かります。ツアーの所要時間は午前開始の昼過ぎ終了。現地解散も可能なので、午後は市内観光をすることができます。
料理教室ツアーは穴場として押さえておこう
料理教室ツアーに申し込む際は、旅行会社の指定する最小催行人数をまずは確認してください。毎日催行しているツアーではないので、場合によっては一定人数集まらないで開催しないこともあります。ですので、おすすめは一組で規定人数を上回れる団体旅行者です。友人同士複数で行ったり、ゼミ旅行や卒業旅行などで利用してみるのはいかがでしょうか。