近年はベトナム人も流行に敏感。特に大都市ホーチミンでは流行り廃りのファッションも続々と生まれています。日本のように季節がないので、一つのブームが長いのも特徴の一つ。今回紹介する「サイゴンスクエア」は、ベトナム人の若者向けのアパレル店が数百並ぶファッションプラザです。市場感覚で買い物をすることができるとあって、外国人観光客にも人気。トラベルガイドブックでも度々紹介されているショッピングスポットとなっています。
アクセス
サイゴンスクエアは1区の中心を通るレロイ通り沿い。南北に走るナムキーコイキア通りにも面しています。レロイ通りは市民劇場からベンタイン市場を繋ぐメインストリートで、外国人御用達の目抜き通りでもあります。雑貨店やカフェレストランが建ち並び、最近ではサイゴンセンター・高島屋がオープンしました。サイゴンスクエアは高島屋の道路を挟んだ隣です。市民劇場からは徒歩3分、ベンタイン市場からは徒歩5分程度です。
入口は雑貨店に
入口付近は服飾雑貨よりも小物雑貨店が幅を利かせています。ホーチミン市では一人一台持っているスマートホン。そのスマホの着せ替えカバーがベトナムでは人気です。着せ替えカバー屋はサイゴンスクエアだけでも5店舗以上あります。
さらに、携帯電話の充電器モバイルバッテリーといった小物家電を扱う店も多くあります。大抵は日本でも買えるものばかりですが、中には日本では見かけないデザインや仕様のものもあります。宝物探し気分で見ていきましょう。
フロア内の構成
サイゴンスクエアは2階構成。1階2階ともに服飾雑貨がメイン。洋服、ズボン、ベルト、バッグ、子供服を扱う店が大半で、一つのお店のコマは小さく、それが数百店舗あるイメージです。ベンタイン市場のように雑多な雰囲気ですが、売っているものはどこもお洒落なものばかりです。
スリに気を付けて
1階は特に混雑しているので、ゆっくり買い物したい方は2階がおすすめ。ただし、混雑している中にこそ掘り出し物があるという考えもできますね。また、店内を歩くときは貴重品に注意。ズボンのバックポケットに財布やスマホを入れていると、気が付いたらスられていた、なんてこともあるかもしれません。背中に背負うタイプのリュックも、チャックを開けられて中身を抜き取られる可能性があるので、胸で背負うようにするのもいいでしょう。
お洒落なカジュアル服が多い
軒を連ねる数百の店は、どこも仕入れ先が異なります。ベンタイン市場のように、どこのお店も同じものが売っているわけではありません。特にサイゴンスクエアはファッションに敏感の若者が足繁く通う店です。当然デザインも数週間に一度は変えなければなりませんし、さまざまな場所から仕入れなければ若者の心はつかめません。
ベトナム人は中国産は信用しないという以前に、単純に嫌う傾向があるので、人気なのはメイドイン・タイや韓国、台湾などです。また、インド製も最近見かけるようになってきました。日本人からすると、「タイ製って品質どうなの?」と首をかしげたくなりますが、ベトナム人にとってタイ製は品質のいいものとして認識されています。
値段交渉もできる
市場のようなぼったくり価格を最初から提示する店はありませんので、大幅な値引きは難しいですが、8割がた値段交渉には応じてくれます。ただし、店員がアルバイトの場合は決定権を持っていないので、断られることもあります。
また、たくさん商品を買えばそれだけ値引き率もUPします。ただし、仮に5万ドン値引いてくれたとしても、日本円に換算すると250円程度。「これはさすがに無理かな」と思った値段を最初に提示して、お互い歩み寄るように交渉してください。また、「この商品を買うとしたら、○○ドンだな」と自分の中で定価を決めて、それに合致しなければ買わないという交渉方法もできます。
ベトナム人の若者に交じってショッピング
サイゴンスクエアはその立地柄2割くらいは外国人客。買う買わないにしても現代の若者の流行の服飾を知ることができますし、何よりも旅行気分に浸ることができます。周辺にはほかにも立ち寄りスポットが並んでいますので、30分くらい時間をかけて一周してみるといいでしょう。
<DATA>
名称:サイゴンスクエア(Saigon Square)
住所:77-89 Nam Ky Khoi Nghia St.Dist.1. Ho Chi Minh
営業時間:9:00~21:00