近年注目されているダナンは、中部地方の中心都市。90年代には一度成田と直行便が接続されましたが、すぐになくなってしまいました。しかし、2015年に再び直行便が就航開始。現在は成田と羽田がダナン国際空港と結んでいます。
しかし、それ以外の都市では、関西国際空港であってもダナンに行くためにはハノイかホーチミンを経由しなければなりません。そこで、今回は南部ホーチミンを経由してダナンへ行く旅行者のためのアクセス方法をご紹介したいと思います。
空の玄関口はタンソンニャット国際空港
旅行者がまずやってくるのは、タンソンニャット国際空港。成田からだと6時間、関空より西側の空港だと5時間程度で到着します。南シナ海に面しているため、東南アジア諸国の中では最も近い距離にあるのがベトナムといえます。2016年には日本のLCC(格安航空会社)もベトナムに向けて就航が決定しているため、今後も期待が膨らむ国です。
両替は必要?
現在旅行者がいるのは国際空港。そして、これから行くのは同じタンソンニャットですが、国内空港となります。両空港は隣接しているので、徒歩で行くことができます。その際、到着ロビーには両替所もいくつかあるので、ベトナムドンを持っていない方は、ここである程度両替しておくといいでしょう。もちろんダナン国際空港でも両替所はありますし、レートはそれほど変わるものではないので、どこでも同じことではありますが、時間帯によって、ダナンの両替所が閉まっていたら最悪ですね。
ちなみに、ベトナムでは場所や人によってはアメリカドルも通用します。しかし、足元を見られることが多いので、できるだけベトナムドンで支払うことを想定して両替金額は決めてください。また、ホテルやレストランなどでは、アメリカドルは断られる可能性もあります。
タンソンニャット国内空港内
タンソンニャット国内空港へ到着したら、まずはチェックインカウンターで搭乗券を入手してください。国際空港でピックアップした荷物をそのまま預けることとなるでしょう。ジェットスターなどLCCを利用されている旅行者は、航空券を購入時に申し込んだコースの受託手荷物の重量制限をオーバーしないように注意してください。
受託手荷物がオーバーしたとき
受託手荷物が許容量をオーバーしたら、荷物を減らすか、超過料金を支払うこととなります。これは航空会社とカウンターの職員の裁量によるところが大きく、1kg程度であれば見逃してくれる職員もいれば、見逃してくれない職員もいます。特にLCCの場合は、受託手荷物などで追加料金を稼いでいる節があるので、超過重量に対しては厳しい目で見ている傾向にあります。
国内線ロビーは清潔&お店もある
筆者の所管では、国際空港よりも国内空港の方がお店は充実している感じがします。セキュリティチェックをくぐったら、非常に多くのお店が待ち構えています。お土産ショップも複数店ありますし、飲食店、休憩スペース、待合室も完備しています。
搭乗口は1階と2階フロアに別れていますが、多くの旅行者は1階の搭乗口を利用することになります。こちらにもお土産店や飲食店がありますので、くつろいでフライトを待つことができます。2階にはバーガーキングなど大手チェーン店がありますので、ファーストフードがお望みの方は階段で2階に上がってください。
国内線の利用客は御覧のように、ほぼベトナム人。割合的には9対1程度でしょうか。ショッピングやトイレに席を立つときも、荷物は必ず持ち歩いて、座席に置いておかないようにお願いします。ベトナムは治安は良好と言われていますが、置き引きやスリ、ひったくりは多発していて、このような人込みに交じって犯行に及ぶ輩が多くいます。危機管理の低いビギナー旅行者は特に注意してください。
登場開始~ホーチミンからダナンへ
筆者が今回乗ったのはLCCのベトジェットエア。安さと顧客サービスに定評があるベトナムを代表するLCCです。ホーチミンからダナンまでは直線600km、所要時間約1時間15分の空旅となります。LCCの場合は機内食からお土産品まですべてその場で実費購入となります。たったの1時間なので、飲まず食わずでも問題ありませんね。
ダナン国際空港に到着!
ダナン国際空港は市街地から2kmほど離れた近場に位置しています。中部のダナン、ホイアン、ミーソンへ行く旅行者が利用する空港となります。世界遺産フエまでは、ダナンからバスで3時間、もしくはホーチミンから直接国内線でフエにあるフバイ国際空港へ行くことができます。
ダナンからホーチミンへ帰るときも楽しみ
ダナン国際空港内にもチェックインカウンター周辺および、セキュリティチェック後にはお店が充実しています。空港内は清潔で大きなガラス張りとなっているのが特徴。ダナン旅行を楽しんでホーチミンへ帰るときも期待できますね。
空港からダナン市街地まではタクシーを利用
ダナン国際空港から市街地までの移動手段はタクシーのみとなります。バイクタクシーもほかの移動手段もありません。ただ、空港から市街地まではすぐなので、料金も時間もそれほどかかりません。ダナンでよく見かけるのはマイリン(Mailinh)タクシーです。全国どこでも走っている最大手のタクシー会社。信頼できますので、見つけたらこちらに乗りましょう。
今後もますます増えるダナン旅行者
ダナンのある中部地方には複数の世界遺産がありますので、ダナン国際空港はその中継地点としてこれからも大活躍してくれることでしょう。海外で国内線へ乗り換えるのに抵抗があるビギナー旅行者の方も、ベトナムの場合は難易度は低め。ホーチミンもそうですし、今回紹介しなかったハノイでも、同じ敷地内に国際線と国内線ターミナルが隣接していますので、移動も手間がかかりません。また、成田空港のように面積も広くないので、迷う心配もそれほどしなくていいでしょう。