バナヒルズは2013年にオープンしたテーマパーク。現在ではダナン旅行を代表する観光スポットになっていて、ダナン空港に降り立ったときから大きな広告をみることができます。今回はいくつもあるテーマパークエリアの中でも、最もバナヒルズを象徴するフランスの世界に行ってみました。
アクセス
ダナン中心部からバナヒルズまでは、一般的にタクシーをチャーターします。バナヒルズは郊外にあるので、普通メーターで行くことはなく、運転手と交渉することになります。ただし、タクシー会社によって料金に差はあれど、いずれも似た様な額で、往復+運転手の待機時間で計60万ドン程度。運転手は基本4時間待機してくれて、それ以後1時間につき数万ドン追加されます。片道しか利用しない場合は、その旨を告げてください。ただし、帰りはタクシーを捕まえるのに苦労します。
ギネス級のケーブルカー
全長は約5700km、高度差1300m、ロール重量140トン、キャビンは10人乗りで86台※開園当初。これはいずれもギネス記録。乗車中はベトナム語と英語のアナウンスが流れ、韓国語のパンフレットが備え付けられています。残念ながら日本語はありません。
バナヒルズは山の麓に点在する名所の総称。バナヒルズという広大な敷地内には、ホテルはもちろんのこと、フラワーガーデンや巨大な大仏などもあります。それぞれはケーブルカーで行き来することになりますので、ケーブルカーに乗る前に、しっかりと行先を確認してください。また、料金はケーブルカーと入場料込みで一人60万ドン(約3千円)。ただし、園内のアトラクションによっては別料金が発生することもあります。
中世フランスの世界へ
こちらがバナヒルズメインとなる中世フランスを再現した町並み。建物だけではなく、当然町中もすべてがフランスとなっています。青いとんがり屋根や石畳の道、店頭で肉を焼いている欧米人などなど、まるでおとぎの国、ファンタジー、ゲームの世界といったイメージです。
パーク内では随時来場客を飽きさせないイベントが開催されます。ロシア人オーケストラによるライブや、子供が喜ぶトランスフォーマー(ロボット)、お姫様と王子様風の衣装を来た欧米人との撮影会などなど。ちょっとしたディズニーランド気分を味わうこともできます。ベトナムにしては非常に完成度が高く、フランスの世界に入った気分にさせてくれます。
レストランも各種料理が揃う
レストランやカフェもいくつもあります。見たところ、ビュッフェが多い様子です。中世フランスの外観を装った建築物は、当然内装まで技巧を凝らしています。フランス料理はもちろんのこと、ロシア料理ビュッフェやベトナム料理&アジア料理まで取り揃えています。料金も1300円程度とリーズナブルなのも嬉しいところです。また、奥のファンタジーパーク周辺にはバーベキュースペースもあり、串焼きなどを堪能することができます。
半日は満喫できるファンタジーパーク
ファンタジーパークはフランス世界にある屋内テーマパークです。地下に階層が作られていて、真ん中はくりぬくようにフリーウォールが楽しめます。それ以外にも子供が楽しめるキッズクラブやゲームセンター、ゴーカート、射撃ゲームなどがあります。また近年注目されているのが蝋人形博物館。ハリウッドスターや政界の著名人などの蝋人形が展示されています(有料)。
まさかの4Dがベトナムに上陸。それだけではなく、4Dの隣には5Dもあります。近年ベトナムで流行にもなっていて、大型ショッピングセンター内でもゲーム施設が併設するようになりました。どんな内容かというと、4Dは3Dサングラスを装着して、専用の座席に座ります。正面の大型スクリーンに映し出される画面とともに、座席もその場で上下左右と動き、時には水が、ときには煙が噴射したりします。
対して5Dは、同じく3Dサングラスをつけて、上下左右に動く座席に座ります。そして、傍にある赤外線照射の拳銃を取って画面に出てくる敵を撃ちます。5Dは参加型という点で4Dと違いがあります。その他、360度スクリーンとなるVRのような体感施設もあります。ちなみにパーク内はフランスとは無関係のようです。
ジュラシックパーク
ジュラシックパークもおすすめ。中に入ると恐竜の化石をはじめ、ボタンを押して動く精巧な人形があります。白亜紀やジュラ紀を彷彿とさせる恐竜の世界。映画ジュラシックパークでもお馴染みのあの恐竜たちにも会うことができます。
また、恐竜の世界を見学したあとは、氷河期、つまり人間世界に入ります。マンモスやサーベルタイガーといった現在では絶滅してしまった動物たちの前で記念撮影をしましょう。
1日遊べるので早い時間に行こう
乾季は非常に日差しが厳しいですが、バナヒルズは非常に標高が高い場所に位置しているので、日中であっても涼しいです。また、フランス世界だけではなく、その他のエリアも見るならば、1日がかりとなるので、早い時間に向かうのがおすすめです。また、ハイシーズンは国内外の団体客で非常に込み合います(筆者が行ったときはフランス世界に入るまでに2時間かかりました)。ケーブルカーに乗って山を登れば涼しいのですが、それまでは非常に蒸し暑いので、サングラスや帽子、日焼け対策も必要となります。