カンザーはホーチミン市の郊外(端っこ)にある海の町。旅行者にとっては日帰りで行けるツアーとして人気があります。定番のスポットはマングローブやモンキーアイランドですが、そのすぐ近くにある4月30日ビーチもおすすめの名所の一つです。特に宿泊される個人旅行者にとっては、一度は絶対に足を運んでほしい場所でもあります。今回は4月30日ビーチをご紹介します。
アクセス
場所はカンザーリゾートホテルの裏手に続く道を歩いた先に広がっています。カンザーリゾートホテルは外国人が満足できる唯一といっていい宿泊施設。3つ星ですが、独立型バンガローもあり、プールもあり、ビリヤード場もある大きなホテルです。ちなみに、マングローブの森から車で20分、モンキーアイランドからだと10分~15分で行くことができます。カンザー観光の終着地点でもあります。
宿泊するならカンザーリゾートホテル
日本人が満足できる清潔なホテルといえば、カンザーではここだけと思ってください。もし他にあったとしても、ネット上や旅行会社経由で宿泊予約することはできないでしょう。寝室は清潔で、全室にエアコン、シャワールーム、テレビがあります。朝食はビュッフェ形式で、プールサイドのテーブル席で優雅にとることもできます。シーズンにもよりますが、宿泊料金は一泊25ドル~50ドル程度が目安です。独立型バンガローは料金も高くなります。
ホテルから海までは歩いて行く
ホテルの裏手(ビュッフェ会場から続く道)はご覧のような一本道が続いていて、その両側には多数の屋台が軒を連ねています。これが外国人観光客に非常に人気。ホテル正面のハンユン市場もシーフードを食べるにおすすめな場所ですが、こちらは縁日のように食べ歩きができるので、日中は観光がてらここを一度往復してみるのがいいでしょう。
屋台で食べ歩き
ホーチミンでもハノイでもダナンでも、ベトナム旅行中必ず幾度となく目にするのが「貝の豊富さ」です。日本人は日ごろから貝を食べることはあまりないかと思います。せいぜい味噌汁の具くらい?でしょうか。しかし、ベトナムでは日ごろから貝を食べる習慣があり、貝専門店の屋台や食堂もいたるところにあります。
調理法もさまざまで、レモングラスと一緒にダシをとったスープスタイル、タマリンドで和えた酸味の効いたものや、ココナッツミルクと一緒に炒めたものまであります。また、値段も安いので是非いろんな種類の貝を食べてみてください。ただし、食べ過ぎは禁物です。ベトナム人であってもお腹を壊すそうです。
屋台で商売する現地人のほとんどは、都心と異なり英語ができません。ベトナム語が分からないみなさんは身振り手振りで自分の意志を相手に伝えなければなりません。しかし心配ご無用。簡単なジェスチャーでも意外と相手はわかってくれるものです。また、屋台での買い物程度であれば指さしでもOKです。ただし、値段はごまかされないように、電卓やスマートフォンの計算機能を使ってしっかりと数値を確認してください。ちなみにベトナム語では「Giam gia duoc khong?ヤムヤードゥッコン?=安くできますか?」と言います。是非使ってみてください。
ホーチミンでは食べれません。一押しB級グルメ
見るからに香ばしい香りが漂ってきそうなこちらの串焼きは一本1万5000ドン(約75円)と激安のB級グルメ。エビもしくはカニがありいずれも殻ごとバリバリと食べることができます。どこで買っても甘いミソダレがついてきますが、このまま食べてもおいしくいただけます。海の町らしい屋台料理で、現にハノイやホーチミンといった別のエリアでは見ることができません。ここで満足いくまで食べていってください。
4月30日公園に到着!
ベトナム全国には、「4月30日」と名がつくスポットがいくつもあります。ここ4月30日ビーチや4月30日通り、4月30日公園といった具合です。4月30日はベトナムでは祝日に制定されている特別な日。
1975年4月30日は、15年続いたベトナム戦争が終結した日なのです。ご存知の通り北ベトナムが南ベトナムに勝利し、アメリカを撤退させました。翌年1976年に南ベトナムを吸収し、南北統一が実現。現在のベトナム社会主義共和国が誕生しました。
ほぼ100%ローカルの海水浴場
見渡す限り、海水浴客はほぼ100%ベトナム人となります。その証拠に、ご覧のようにみなさん服を着たまま海に入っていますね。ベトナム人は普段は露出が高い服を着るくせに、海を泳ぐ際は恥ずかしいからとビキニなどの水着を着たがりません。なので、服を着たままみなさん海を楽しんでいます。
海は遠浅で、沖の方へ行っても水深は浅く、波は穏やかで小さいです。ですので子供と一緒に水遊びをする程度であれば楽しむことができるでしょうが、がっつりと泳いだり、波乗りをしたいという方には不向きです。また、海の透明度は決して高くありませんので、特に泳ぐ必要もなく、砂浜から眺めて異国情緒に浸るだけでもいいのではないでしょうか。
南国プチリゾート気分を味わう
砂浜ではデッキチェアを利用することができます。1日借りて一つ3万ドン程度。売店はないので、上述した道端の屋台で食べ物や飲み物を買って、ここで飲食するのもおすすめできます。
もしここに荷物を置いて海水浴をするのであれば、必ず誰か一人は常駐してください。置き引きされても誰も責任とってくれません。
まとめ
カンザーは同じホーチミンにありながら、市内中心とはまるで町並みや雰囲気が異なります。いい意味で田舎の中にあるプチリゾート気分を楽しむことができるでしょう。ホーチミンの都心に飽きた方は、一度離れて南国ビーチに心癒されてみてはいかがでしょうか。