ホーチミンで若者が最も多く集まる場所といえば、間違いなく「ブイビエン通り」です。本来はバックパッカー街を構成するファングーラオの一翼なのですが、近年はベトナム人の現地の若者にも人気が高まっている様子を受けます。とはいっても、行き交う人々の多くは欧米人をはじめ、外国人旅行者。大きなバックパックを背負う男性女性を多く見かけます今回は、「ブイビエン通り」の昼と夜を歩いてみましょう。
昼間のブイビエン通りを歩く
ブイビエン通りはベンタイン市場から10分程度西へ歩いたところにあります。9月23日公園を歩いていれば、時期にファングーラオ通りが見えますので、その通りと並行して走っている大通りがブイビエン通りとなります。
昼間のブイビエン通りでは、ここに住む現地人の生活をうかがうことができます。外国人旅行者はみんな観光に出かけているので、あまり多くは見かけません。宿探しをしている方や、昼食探しにぶらぶらと歩いている人を少しみるくらい。
日本でも将棋は男性を中心に人気がある娯楽の一つですが、ベトナムでも似たような盤ゲームがあります。コマには感じが表記されていて、それぞれ動ける範囲が異なります。将棋とチェスの中間のようなルールです。
世界中のグルメが揃う
ブイビエン通りには、ベトナム料理レストランはもちろんのこと、日本食、イタリアン、ロシアン、インド、メキシコといった古今東西の料理を楽しむことができます。バックパッカーが好むオープンエアスタイルがレストラン内装となっているので、冷房が効いたところはありませんが、南国の余韻に浸りながら食事をすることができるでしょう。
特に多いのはイタリアンとロシア料理です。いずれも欧米人に支持されているはずれのない料理といったところ。日本人の間でもピザやパスタはイタリアンとして馴染みありますし、マッシュポテトやピロシキといったロシア料理も日本人の舌に合います。
ほとんどは小汚い大衆食堂でジャンクフードを貪るといったスタイルなので、ブイビエンに来たからには、彼らにならって大口を開けてみるのも。
ブイビエンの夜がはじまる......
ライトアップされたバッファローがブイビエンのシンボルマーク。下はビリヤードバーになっています。デタム通りとの交差点に位置していて、ここより200m程度直線でブイビエン通りが続きます。大通りから一本それた細い路地先には、安宿やクラブバーなどが並んでいますので、そちらも押さえておきましょう。
路地先にプラスティックイスを置いて、そこでジュースを飲むのはベトナム人の若者の習性の一つ。男女交じって大人数で談笑に耽る様子はベトナムを感じます。20代半ばころまでは、恋人と二人きりで遊ぶよりか、友達と大勢で集まる方が好きと応える女性が多く、彼女たちの純粋な心が見てとれます。
お土産物選びも
ブイビエン通りにはお土産店を多数並んでいます。どこも面積は小さいですが、置いている品は外国人が好みそうなアイテムばかりです。おすすめは洋服類。ドンコイエリアやベンタイン市場周辺でも売っているのですが、どれもサイズは小さいですし、生地も良質とはいえません。ブイビエン界隈で買える洋服は、欧米人サイズもありますので、XL以上の服も多数あります。アメリカナイズされた洋服を一着か二着買ってみるのはいかがでしょうか。日本ではあまり見かけないユニークなデザインのものもあるかもしれません。
バーで一杯ウォッカをひっかける
ブイビエン通りには、夜のみ営業のバーやパブが多数あります。パブといっても女性スタッフが気が向いたら席に座って話しかけてくるといった、かなりフランクな形なので、比較的敷居は低いです。また、中は脚の高いテーブルのみの立ち席で、奥のスクリーンやテレビでアメフトやサッカーを観戦するスポーツバー的な店もあります。そのほかビリヤードバーにダーツバーも最近は見かけるようになりました。
道端で異国を味わう
道の両脇にテーブル席をおいて、そこでビールや料理を食べるのがここでの定番スタイル。ベトナム人も外国人も入り交じって楽しんでいます。特にブイビエンで飲めるビールは70円程度と、世界のビール事情をみてもトップクラスに安いです。
ブイビエン通りの本番は夜からはじまります。日中観光を終えたら、一旦ホテルに戻って仮眠をとり、そのあとどこかで食事をし、ブイビエン通りに20時から22時くらいの間で足を運んでみてください。一番盛り上がっている時間となるので、その熱気に初めての人は圧倒されることでしょう。
ただし、ブイビエン通りはひったくりや売春、マリファナといったトラブルもあります。買春もマリファナもベトナムではもちろん犯罪なので、決して関わらないでください。常夏の夜にはめをはずしてしまいがちですが、ここはベトナム。日本とは異なりますので、トラブル回避の危機管理は怠らないようにお願いします。