グエンフエ通りは2014年に改修工事を行い、2015年に歩行者天国となりました。幅広い中央の遊歩道を設け、両側の道路も夜19時以降は歩行者天国となります。夜になると毎夜多くの現地人と観光客が集まり、グエンフエ通りで行われるイベントや、噴水のイルミネーションを鑑賞できます。そんな絶好のロケーションに佇むおすすめレストランが、今回紹介する「ムテキ」です。
恐る恐る中へ潜入
建物の入口は写真のような外観。一応看板は出ていますが、かなり小さめなので、正直分かりづらいです。目印としては、隣が大きな本屋なので、その隣の建物と覚えておきましょう。市民劇場からは、徒歩で3分程度です。
中は見ての通りバイクの駐車場。薄暗くてちょっと怪しげな感じなので、言われなければスルーしてしまうような空間です。しかし、ムテキがあるのはこの奥。是非入ってみてください。
ムテキがあるのは、駐車場の奥にあるエレベータを上がった7階となります。この建物には隠れ家的なカフェがいくつかあるので、現地の若者や外国人の姿も実は結構あります。安心ですね。
鉄板焼き専門店「ムテキ(MUTEKI)」
「ムテキ(MUTEKI)」は白と黒を基調にした清潔感ある落ち着いた雰囲気。天井にはシーリングファンが音もなく回転し、上質なソファとテーブル席が等間隔に配置。恋人夫婦はもちろん、友人同士、会社の同僚、接待と来る客を選ばないのが嬉しい特徴。
おすすめのテラス席は、昼間は人民委員会庁舎やビテクスコタワー、サイゴン川といったホーチミンを象徴するランドマークを見渡せるシティビューが爽快です。ただし、おすすめは夜の景色。グエンフエ通りを見下ろすとうかがえる、行き交う雑踏や噴水のイルミネーションなどが美観。また人民委員会庁舎とビテクスコタワーも揃ってライトアップされますので、こちらもロマンティックな雰囲気を演出。恋人とゆっくりとしたベトナムらしい時間をすごすことができます。
友人同士、会社の同僚と来たらカウンター席はいかがでしょうか。長方形の大きな鉄板で一流シェフが調理する様子をじっくりと見学することができます。特に筆者のおすすめは接待のとき。相手と仲がいいのであれば別ですが、そうではない場合、どうしても会話に詰まってしまうこともあります。そんなときもカウンター席なら心配ご無用。鉄板焼きを作っている現場にみなさん目は釘づけとなることでしょう。
また、その様子を見ながら一杯ひっかけるのもあり。日ごろから飲み慣れているお馴染みの焼酎は、ベトナムという異国で嗜むと一味違って感じるから不思議です。
どれもハズレなし!一押しの鉄板焼き
鉄板焼きでもメインの料理は「広島風お好み焼き」。それ以外にも「やきそば」、「オムソバ」などもおすすめどころ。オーナーも日本人シェフ(場合によってはベトナム人シェフ)も広島出身。関東の人にとっては、本場広島のお好み焼きを食べる機会ってそう滅多にありませんね。いつも食べているお好み焼きと何が違うのか、その目と舌で確かめてください。
焼きそばと幾多の具でとじるのが広島風お好み焼きの特徴です。どれも素材にこだわりがあり、日本から輸入してきているものもあります。お好み焼きは合わせて6種類から選ぶことができ、それぞれシーフード、マヨネーズ焼き、チーズといった具のコンセプトが異なります。一枚13万ドン〜21万ドンの幅で提供。一枚当たりでかなりボリュームがあるので、値段以上にお腹を満足させることができます。
お好み焼き
お好みや以外のメニューも大人気!
旅行客も在住者にもおすすめの理由
鉄板焼きというジャンルは、広義では日本料理としてみなされがちですが、あくまでも鉄板料理。異国の地で失敗したくない時間と味に出会えるのが、ムテキの魅力。ベトナム情緒漂う景色を眼下に、鉄板焼きに舌鼓を打ち、思い出に残る滞在にしてみませんか。ホーチミンの中心で、最高の雰囲気と味を提供してくれるレストランを紹介しました。
<DATA>
名称:ムテキ(MUTEKI)
住所:7F 42/73 Nguyen Hue St. Dist.1
電話番号:0917 115 319
URL:http://www.hcm-cityguide.com/c/restaurants/s/japanese-cuisine/p/muteki