9月23日公園は、ホーチミン中心のベンタイン市場傍からバックパッカー街のファングーラオ通りまで広がる大きな公園です。緑豊かな芝生が広がり、普段は現地のベトナム人が日向ぼっこや散歩をする光景をみることができます。ただ、この公園は定期開催されるイベント会場ともなります。今回は、「ジャパンフェスティバル2015」が開催されましたので、ベトナム人オタクの様子を見に行ってみました。
ジャパンフェスティバルをご案内♪
ジャパンフェスティバルは今年(2015年)で3回目となります。毎年11月のこの時期の土日の2日間で開催され、場所は9月23日公園となります。ベンタイン市場の目の前ですし、市民劇場からでも歩いて10分程度で行けるので、もし旅行期間中イベントが開催されていたら、積極的に参加してください。
ポケモンはすでに20年の歴史がありますが、いまだその人気は衰えてはいません。入口には巨大なピカチュウのバルーンが設置され、ジャパンフェスティバルのシンボルとなっていますし、写真のこちらのように、定時にピカチュウが公園敷地内を闊歩し、時にはダンスを披露したりします。
ピカチュウが突如現れたら、まるで悲鳴にも似た歓声が響きわたり、ベトナム人みんながピカチュウの方に走り寄ります。
日本文化を紹介
ジャパンフェスティバルでは、数十のブースが設置され、各ブースでは日本文化や地域の紹介をしております。例えば筆者が目についたのは茨城県の自然の景観を紹介したり、神奈川県ではエヴァンゲリオンのポスターを使って箱根を紹介したりしていました。
滋賀県のブースでは、甲賀でお馴染みの忍者が登場。ベトナム人も例にもれず、忍者を神話的英雄のように扱っていて大人気。
グルメブースも多数
お祭りといえば食べ物を扱う出店は欠かせませんね。今年も大変多くのブースが出店していました。たこ焼き、焼きそば、かき氷と日本でもお馴染みの屋台グルメが大集合。ベトナム人にも受け入れられていた様子です。
旅行者にとっては、屋台グルメを昼間から楽しめる貴重な場所でもあります。たくさんの出店が集合していますので、わざわざ探す必要もありません。いっそのこと、ここですべてを網羅してしまいましょう。
グルメ屋台以外も
料理を扱う以外にも、こんな出店がありました。夏祭りの定番であるヨーヨー釣り。筆者も子供のときはたくさんやりました。ベトナムでも似たような娯楽はありますが、みなさん興味津々の様子で、大人も混じって楽しんでいました。
敷地内には簡易的なテーブルイスが数百と設置されていますが、こちらも常に満員状態。ベトナム人は地べたに座ってピクニック気分で食事をとっています。
ベトナム人もコスプレとアイドルが大好き
日本文化好きのベトナム人の多くは、アニメを見たのがきっかけ。ベトナムでもドラえもんをはじめ、ポケモン、NARUTO、クレヨンしんちゃん、名探偵コナン、スラムダンク、ドラゴンボールなどなど、数多くのアニメが放送されています。
コスプレはベトナムではまだ、屋外を歩けるようなとろこはないので、このジャパンフェスティバルでは盛大なコスプレ祭りと化しています。
日本人アイドルとベトナム人ファンが共存
壇上に立つのは日本人のアイドル?です。そして合いの手を入れるのはベトナム人のオタクたち。日本人さながらの大きな掛け声をかけて、彼女たちを応援しています。こちらではアイドルたちによる歌とダンスの披露、そしてカラオケの採点マシーンを用いることによって、さらに場は盛り上がります。
これぞ、日本の誇るオタク文化。筆者は嫌いではありません。ベトナムでは定期的に諸外国との交流イベントを開催しています。ドイツフェスティバルやオランダフェスティバル、タイフェスティバルに韓国フェスティバルなど。しかし、これらはすべて各国の文化を写真などで紹介するだけ。あとはその国の名物料理を食べるにとどまります。日本のような参加型のイベントはありません。
日本通のベトナム人が急増中
一昔前までは、日本と言えば、着物とゲームでした。日本の和テイストの豪華な着物は、ベトナム人からするとゴージャス。「アオザイはチープ」とよく言われていました。また、ゲームもファイナルファンタジーが人気を博したこともあり、現在でもゲームができる場所を「プレイステーション」と呼びます。
しかし、時代は移り変わり、徐々に日本の他のサブカルチャーも浸透しはじめました。中には「えっ?ポケモンって日本のアニメなの?」という人もいますが、日本文化の知名度が徐々に上がってきているのは間違いありません。
毎年秋には東京の代々木公園でベトナムフェスティバルが開催されますので、是非日本人のみなさんもこちらでベトナムの文化を知ってみてください。よりベトナムが身近に感じることができるでしょう。