標高1400m以上のダラットの町は、夜になると途端に気温が下がって、長そでなしでは出歩けないほど冷え込みます。そんな中で毎晩開催されるのが、ダラットナイトマーケット。寒がりの方は、長そで以外にもジャンパーやセーター、ジャケットなど厚手の格好で臨んでください。
場所は町の中心部
ナイトマーケットが開催されるのは、町の中心にあるダラット市場界隈。ダラット市場の外周を起点に、ロータリー、右側の石段、グエンティミンカイ通りまで続きます。その先はスアンフーン湖です。時間は特に決まっていませんが、17時を過ぎたあたりから、ぽつぽつと夜店がではじめます。
ロータリー周辺は食べ物の宝庫
ロータリー周辺から傍の石段を上がった辺りまで、食べ物を扱う屋台が並んでいます。石段の近くでは、プラスチックのテーブルチェアが並んでいるので、腰を下ろしてゆっくりと食べることもできます。
ここで食べられるのは、米粉麺の「ブンリウクア」、「串焼き」、「豆乳」、「カニスープ」、「貝」などです。どれもおいしいので、食べ歩きしてちょっとずつつまむのがいいでしょう。ちなみに、同じ料理を扱う屋台が多いですが、値段はどこも同じのほか、交渉もできません。
串焼きはベトナム屋台グルメの王道。ダラットだけでしか食べられないという料理はあいにくありませんが、寒い夜に食べる串焼きは格別です。炭火でじっくりと焼いてくれますので、香ばしい風味を楽しむことができます。
屋台や食堂で食べる定番ベトナムグルメの「ブンリウクア」。ブンと呼ばれる米粉麺にスープはトマトとカニをベースにした酸味のある味。カニのすり身が具となります。ベトナムの米粉麺料理では、おそらく最も安い料理。ダラットも同様で、一杯約1万5000ドン程度。
また、さらにパンチを利かせたければ、マントムと呼ばれるエビを発酵させた灰色のタレをスープに混ぜてみてください。味に変化がでます。ただし、入れすぎると塩辛くなってしまいますので、さじ加減に注意です。
市場と外回りの店は服飾がメイン
ダラット旅行者のほとんどは、ホーチミン旅行のついでに行くかと思います。長そではかさばるから持っていない人も多くいるでしょう。そんな方は、ナイトマーケットで購入するのも可。セーター、ジャケット、コートとなんでも揃っています。店も数十並んでいるので、デザイン、カラーも豊富な種類の中から選ぶことができるでしょう。
恋人・ご夫婦の旅行であれば、ペアアクセサリーはいかがでしょうか。ダラットは愛の聖地としてベトナム人に人気があるので、ナイトマーケットでは必ずペアアクセサリーを扱う屋台が出ます。
指輪やネックレス、ミサンガ、キーホルダーなどが主で、日本でも昔流行った、自分のイニシャルを恋人につけてもらうブレスレットもあります。
市場も入口周辺のみ夜遅くまで営業しています。ただし、ほとんどはシャッターが下りています。買い忘れがないよう、事前に買いたいお土産はチェックしておきましょう。
グエンティミンカイ通り
ロータリーからスアンフーン湖まで伸びるグエンティミンカイ通りの両脇にもお店は軒を連ねています。右側は主に服飾品を扱う店が並び、お土産に最適な小物系も多いです。
一方左側に並ぶのは食堂。人気料理は鍋です。ベトナム人は三度の飯より鍋が大好き。スーパーのフードコートで一人鍋をするOLもよく見かけるほどです。
ダラットの冷え込む夜に鍋をつつくのもいいのではないでしょうか。
服は15万ドンから40万ドン程度が相場。セーターは以外としっかりと編みこまれていて、風を通しません。ジャケットは革ジャンが多いです。長ズボンはほぼジーンズですが、値段は20万ドン前後なので、もしかしたら日本で買った方が安いかもしれませんね。
おすすめはセーターとマフラー。薄手のストールもありますが、寒さはしのげません。マフラーなどは日本でも冬場に活躍できますので、多少品質のいいものを買うのがおすすめです。
ナイトマーケットの楽しみ方
ダラットのナイトマーケットでは、メインは屋台グルメの食べ歩きとなるでしょう。ショッピングでは、やはりペアアクセサリーに注目したいところです。ダラットを日帰り旅行で組む方はいないかと思いますので、滞在中は毎日でも足を運びたいと感じられるスポットです。