今回紹介するテンプルクラブは、ホーチミンの中心にあるベトナムと中国の伝統料理を楽しめる高級レストランです。高級といっても、ベトナム価格での高級なので、日本人旅行者の予算内に十分収まることかと思います。財布の紐を縛っている方も、滞在中一度くらいは奮発してもいいのではないでしょうか。そんなときは、筆者おすすめのテンプルクラブを是非選択肢にいれてみてください。
ホーチミンの中心、トンタッティエップ通りに佇む
テンプルクラブがあるのは、「トンタッティエップ(Ton That Thiep)通り」。ドンコイ通りからグエンフエ通りを挟んだ向こう側にある通りですが、こちらも旅行者のショッピング圏内なので、通り沿いには雑貨ショップやカフェ&レストランが並んでいます。それと同時に道を一本逸れると、途端にローカル色漂う雑多な町並みがみえてきますので、時間があればそちらも散歩してみてはいかがでしょうか。
古い建物を上がった先に......
写真上のように、間口は非常に狭いので、何気なく歩いていると見落としてしまいます。隣には
「ファニー」という店名の大きなカフェがありますので、それを目印にしてください。
入口を入ると、なんとも東南アジアらしい雰囲気が漂う廊下があります。こちらを奥まで進み、その先の階段を上がってください。
階段を上がった先には、中国漢字の看板と、骨董品めいた高価なツボなどが置いてあります。すでにバイクの喧騒はなく、ホーチミンにいることを忘れてしまうほど静か。しかし、異国の雰囲気を確かに感じることができます。
中国の時代へタイムスリップ
ベトナムは古くは、中国を宗主国としていた時代もありました。中国がアジアの中心となり、朝鮮や日本に多大な文化の影響を与えたのはいうまでもありません。ベトナムも同じように、食文化や建築、習慣などは中国の影響を色濃く受け継いでいます。そんな華やかな中国の時代にタイムスリップしたかのような錯覚になるのが、テンプルクラブの特徴です。
クラシカルな雰囲気
ふとノスタルジックな気持ちになる日本人も多くいることでしょう。古めかしい中国の肖像画や風景画、アンティークな壺は高級感を演出し、店内は中国やベトナムの伝統音楽が流れて、心地よい時間をおくることができます。
テンプルクラブは、「バー」、「バルコニー」、「ダイニング」、「ラウンジ」の4つのテーブル席にカテゴライズされています。食事をとるならバルコニーかダイニング。アルコールならバー、ドリンクやスイートだけといったカフェ利用ならラウンジがいいでしょう。
ちなみに、あの世界的に有名のハリウッドスター、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー夫妻もここに訪れ、バルコニー席で優雅な食事をとりました。
バーは友人同士はもちろんのこと、一人旅の旅行者にもおすすめです。誰にも邪魔されずに自分だけの時間を楽しむことができますし、アルコールが回ってちょっと心細くなったら、カウンターに立つウェイターが話の相手になってくれるでしょう。一品料理も充実しているので、酒の肴には困りません。
ベトナムと中国のフュージョン料理に舌鼓を打つ
料理はベトナムと中国の伝統料理を揃え、二つの要素を取り入れたオリジナル料理もあります。中国伝統のローストダックを素材にした料理もおすすめですし、ココナッツジュースと酒で蒸したエビ料理はベトナムの人気料理。
そのほか、魚の煮付けや空芯菜のにんにく炒め、麺料理は王道のフォーなども揃っています。メニューは日本語表記もありますし、迷ったときはスタッフにおすすめを訊くこともできます。高級レストランにふさわしい接客対応を心得ているので、満足いく食事をとることができるはずです。
友人、家族、接待、団体であれば、ダイニング・ルームで食事をするのもおすすめです。煉瓦の壁面に漆の椅子。ランタンがゆっくりとした時間を織りなしています。昼時は現地のベトナム人客も多く訪れるので、静かに食事を楽しみたい方は、あえて時間を外して訪れるのがポイントです。
ロマンティックな夜の時間も
入口右手の廊下を進んだ先には、広々としたカフェスペースが広がっています。足の低いテーブルチェアにソファ席は、お客がリラックスできるよう配慮されたもの。友人同士はもちろんのこと、恋人と来た際は、是非こちらのカフェスペースを利用してください。
<DATA>
名称:テンプルクラブ(Temple Club)
住所:29-31 Ton That Thiep St. Dist.1
営業時間:10:00〜23:30